山の日レポート
自然がライフワーク
スマホ昆虫採集#32 『昆虫の綺麗な目に魅せられて』 クリクリ目玉の可愛いクモです。
2025.02.06
文・写真提供:東京都 太田長樹さん
今回のテーマは『クモ目ハエトリグモ科のクモ』です。
表題の『昆虫の綺麗な目に魅せられて』ではなくて『虫の綺麗な目に魅せられて』になります。
クモ(蜘蛛)は昆虫ではなく虫なんです。昆虫と虫を混同されている方は多いと思います。昆虫と虫は異なる定義をもっています。
【昆虫】は『3つの体部位-頭部、胸部、腹部に分かれる』『6本の脚-胸部に3対(6本)の脚がある』『翅(はね)-多くの昆虫は翅を持ち、飛ぶことができる』『触覚-頭部に触覚を持ってる。感覚器官として機能しいる』
【虫】は昆虫を含む多くの小さな生き物を指します。
「クモ」「サソリ」「ムカデ」「ミミズ」「ナメクジ」「カタツムリ」等
虫の中に昆虫が含まれていると解釈するのが正しいです。
虫は科学的な分類よりも一般的な観念や感覚に基づいているものが多いようです。
『ハエトリグモ科』の特徴
小さな昆虫を捕食します。害虫のハエやアブラムシを捕食するので益虫です。
大きい目が主眼で2個あります。小さい副眼は6個あります。他の昆虫は複眼なのですがハエトリグモは単眼です。驚くことに主眼はキョロキョロ動きます。昆虫界でキョロキョロ動く目を持っているのはハエトリグモだけだった様に記憶しています。
クモの巣を張らないで獲物(ハエ)を跳躍して捕獲するユニークな狩猟方法を使います。8個の眼を利用して獲物までの距離を測っているのでしょう。
125-01 デーニッツハエトリ
2024/6/15
妙高高原田切 妙高市 新潟県
身柄確保、まさにハエトリグモ。「捕まえたら絶対離さないぞ」そんな感じです。スマホ近づけると獲物のハエを抱えたままあっち向いたりこっち向いたりするだけで獲物を置いて逃げないです。よっぽどお腹が空いていたんだと思います。
125-02 デーニッツハエトリ
2024/12/10
高幡不動尊金剛寺 境内 日野市高幡 東京都
久し振りにクリクリ目玉の写真が撮れました。名前に「猫(ネコ)」がついています。フサフサしていてネコみたいに可愛いからでしょうか。体長は8mmぐらいの小さなクモです。
126-01 ネコハエトリ
126-02 ネコハエトリ
2023/1/23
妙高高原田切 妙高市 新潟県
図鑑で調べました。たぶんヒトリコゲチャハエトリだと思うけど自信ないです。
メスなのかな、オスなのかな。身体の大きさでみるとオスはメスよりも小さく身体がほっそりとしていて脚が長いです。色模様をみるとオスは色鮮やかで特徴のある模様を持っています。メスは色合いも地味で灰色・茶色の保護色が多いです。大きさ色合いからみてメスだと思います。同定は自信ないですけど。
127-01 ヒトリコゲチャハエトリ
127-02 ヒトリコゲチャハエトリ
2024/10/24
会社事務所駐車場の車のボンネットの上 国分寺市 東京都
クリクリ目玉が可愛いです。会社の事務所内で私の服にしがみついていたのだと思います。車のボンネットの上に凄い速さでピョンと飛び乗りました。凄い跳躍力です。ハエを捕まえる時はこの跳躍とこの速さで瞬時に捕まえるのだと思いす。
128-01 アダンソンハエトリ
128-02 アダンソンハエトリ
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