ご挨拶・メッセージ
ご挨拶 会長 谷垣禎 一
2021.01.01
10年ほど前、「山の日」を作ろうと立ち上がった民間団体の皆さまが、「山の日」制定協議会を構成し、祝日制定への取り組みを開始しました。そこに、超党派「山の日」制定議員連盟(現在の超党派「山の日」議員連盟)による法案提出の準備が連動し、さらには賛助会員の皆様からのお力添えもいただき、2014年5月に国民の祝日「山の日」は制定されました。
現在の「全国山の日協議会」は、国民の祝日「山の日」の制定と周知に力を注いできた前団体からの出資により、2016年4月1日に設立された一般財団法人です。このように人々を突き動かしてきた魂、「山と自然への想い」こそが、実はこの財団の真の財産と言えましょう。
これまで、毎年8月11日の祝日「山の日」に「山の日」記念全国大会の開催、全国「山の日」フォーラムの開催、山の日マガジンの発行、各地で開催される「山の日」関連行事への協賛・後援などを通じて、国民の皆さまに「山の日」の意義を認知していただけるよう努力をしてまいりました。
こうした財産と暖簾が存分に運用・活用され、前団体から託された志を継承していきたいと切に思っております。
2020年春、設立から4年を経て任期満了による役員の改選を行いました。その後、新たな体制のもとで、組織改革と公益法人化の準備、各種催事への協賛・後援の拡充、積極的な広報戦略の展開などを当面の課題とし、そのいくつかにはすでに着手しているところです。
国民の生活に密着する具体的な諸問題、たとえば子どもたちが自然体験をする機会の減少への対策、地域活性化、森林と水資源の保全、山と自然の安全と防災など、多くの課題解決に向けて、財団の活動をさらに活発化させねばならないことは明らかでございましょう。まさにこれからが本番なのです。
このたびホームページのリニューアルをひかえ、私自身のこれまでの人生のなかで「山と自然に親しむきっかけとなったこと」や「山の日への関わりあい」、「車椅子の生活となって考えたこと」などについてお話をいたしました。よろしければご一読ください。
「海の日」とともに「山の日」を祝日とする国は、我が国以外に例を見ません。この祝日が、国民の皆さまお一人お一人が山や自然に思いを寄せ、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝すること」の契機となることを願っております。
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