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山の日レポート

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自然がライフワーク

「TOKYOにも山がある!」第9回 野毛古墳 多摩川沿いの古墳群 

2024.01.15

山の日通信員
三輪主彦

第9回 野毛古墳 多摩川沿いの古墳群

江戸の街は徳川家康が作ったようなイメージがあったが、そのずっと前から武蔵野では多くの人々が生活をしていた。
前回は芝丸山古墳(前方後円墳)に登った。
上野公園の摺鉢山や大仏山も古墳だった。
埼玉の「さきたま古墳群」には巨大な前方後円墳がいくつもある。
1500 年ほど前の古墳時代、大きな古墳に葬られる権力を持つ階層社会がすでに存在していたようだ。
多摩川沿いの崖の上にも数多くの古墳がある。
今回は古墳の縦走を試みた。
まず最初は東急東横線の多摩川駅から富士塚の上に立つ浅間神社に登ってみる。

多摩川浅間神社

浅間神社は富士山のコノハナサクヤ姫を祀る神社で東京付近では富士塚の上に作られることが多い。
多摩川浅間神社は古墳を富士山の溶岩で覆って富士塚に改変した山の上にある。
この神社に登っても古墳の形はわからないが東横線の線路をくぐった先の多摩川台公園上には前方後円墳の形がわかる亀甲山古墳がある。
この古墳には登ることはできないが前方後円墳であることはよくわかる。
台の上には多くの古墳があり「古墳展示室」で詳しくその分布なども知ることができる。

多摩川台古墳群からは丸子川沿いに歩く。
この川に沿うように崖線が連なっている。
現在は傾斜はならされて高級住宅地になっている。
川から台地の上までは 15 メートルほどの落差がある。
私は坂を上って宇佐八幡に出て、その境内にある八幡塚古墳、さらに崖線を経て狐塚古墳に上がってみた。
古墳の上からは多摩川対岸の眺めが非常に良い。

左:国分寺崖線の斜面にある狐塚古墳      右:狐塚古墳の上から多摩川を隔てた高層ビル群

さらに進むと等々力渓谷の入り口にあると等々力不動尊にでる。
不動尊の手前、道路を渡ったところに御岳山古墳という看板が出ている。
斜面に立つ大きな古墳だが普段は扉が閉じられている。
等々力不動尊の例大祭の時には登ることができるそうだが、本日は登山できず、残念。

左:御岳山古墳 重要文化財?      右:国分寺崖線には急坂が多い 

都会には珍しい本格的渓谷「等々力渓谷」 武蔵野礫層の下から水が湧き出している。 国分寺崖線の高さがわかる。

等々力渓谷に降りて対岸に登ると玉川野毛町公園に出る。
野球場の南側に、表紙に示した立派な野毛大塚古墳がある。
周囲から見ると円墳のように見えるが、模型にあるように帆立型の前方後円墳だそうだ。
環濠で囲まれ周囲は 104m ある。
墳丘の高さは 10m で三段になっておりそれぞれの段に円筒埴輪があったという。
河原の石で拭いてあるのでこの模型のような姿をしていたと考えられるそうだ。

何やら霊力があるのか、頂上に上ってみると瞑想中の人が何人もいたが、霊感の弱い私には何も感じなかった。
しかし頂上で発見された石棺には豪族ご夫妻が祀られていたようだ。
さらに進んで稲荷丸塚古墳にも行こうと思ったが、ここ野毛大塚古墳が一番素晴らしいというので、本日の古墳縦走は終了。
多摩川沿いに古墳があることは聞いていたが、こんなにも次々と現れるとは思わなかった。
と言う話を FB に載せたら、
「そんなもんじゃないよ!府中の崖線のあたりにはライトアップされた古墳もある」
と聞き分倍河原のあたりにも行ってみた。
確かにたくさんのすばらしい古墳があった。
東京にいくつの古墳があるのか知らないけど全制覇するのは大変そうだ。

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