山の日からのお知らせ
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第16回視覚障害者全国交流登山大会のご報告と写真のご紹介
2018.10.22
平成30年10月6日(土)~8日(月・祝)「第16回視覚障害者全国交流登山大会(東京大会)」のご報告とお写真が、以下の通り、随行された六つ星山の会の星野善久さんから寄せられましたので、掲載させていただきます。 *** 平成30年10月6日(土)~8日(月・祝)「第16回視覚障害者全国交流登山大会(東京大会)」は、全国10団体、約200名が「高尾の森わくわくビレッジ」に集まり、開催されました。大会初日は、開会式、2日目の登山の注意事項と登山コースの説明の後、各団体の活動状況をスクリーンで紹介しました。大会2日目は、高尾山での交流登山です。大会には、高尾の森づくりの会・日本山岳会からボランティアも加わり、大会本部となった599ミュージアム、山頂本部等の運営スタッフを合わせて、全体で約250名が参加しました。当日の天候は晴れ、10月にしては暑すぎるほどの登山日和で、視覚障害者もサポートする晴眼者も、汗だくになって高尾山頂を目指しました。登山は、ソフト、ミドル、ハードといった3つのコースに分かれ、ソフトコースは、ケーブルを使って山頂・もみじ台を往復。ミドルコースは1号路から山頂・もみじ台・稲荷山を下山。ハードコースは1号路から山頂・城山・小仏峠から下山といったコースを歩きました。登山道は、2週続いた台風24号・25号の影響で、倒された大木や灯篭などで、一部通行止めの箇所もあり、自然の猛威を感じましたが、たこ杉の隣にある「ひっぱりダコ」で幸運を祈り、薬王院にお参りして、全員無事山頂に辿り着くことができました。山頂では、運よく富士山も頭を出していて、遠方からの参加者は「富士山が見えるよ!」と声を上げて写真を撮り合い、人ごみで賑わう秋の高尾山を楽しみました。登山終了後、宿舎となった高尾の森ビレッジでは、夕食後、全盲の語り部「川島昭恵」さんの“てんぐがくれためんこ”、全盲のピアニスト「YOUTA」さんのピアノ演奏が披露され、会場からは、お二人に暖かい拍手が送られていました。また、その後の懇親会では、参加者の歌あり、モノマネありで、大いに盛り上がり、さらに各団体の親睦を深めることも出来ました。大会3日目(最終日)の閉会式では、日本一登山者の多い山に登って、日本一高い富士山を見て、高尾の歴史や自然に触れ合うことが出来て良かったとの感想をいただき、大会の幕を閉じました。開催に当たっては、大会主旨をご理解頂き、後援いただいた「一般財団法人山の日協議会」様には大変感謝しております。今後も、視覚障害者と晴眼者が一緒に、山や自然の空気や景色を感じながら、楽しく安全に登山ができるよう、取り組んで参りたいと思いますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 *** 全国山の日協議会では「山はみんなの宝物」を合言葉に、今後もこうしたバリアフリーなイベントを応援してまいります。
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