
山の日レポート
自然がライフワーク
スマホ昆虫採集#44 『昆虫の綺麗な目に魅せられて』昆虫の名前の漢字表記「天道虫(テントウムシ)」について調べてみました。
2026.02.01
文・写真提供:東京都 太田長樹さん
昆虫の名前の漢字表記も由来を調べると昆虫採集とは違う昆虫の楽しみ方ができます。掘り下げて調べると漢字表記は「読みの由来」があり、その後に「漢字表記の由来」に繋がります。
「天道虫」はテントウムシの漢字表記です。
「天道虫」という名前は、植物のてっぺんまで登り太陽(お天道様)に向かって飛び立つ姿から名付けられました。
「天道虫」と呼ばれるようになった明確な年代はわかりません。万葉集・古事記・日本書紀には登場していないです。平安(800年)〜室町(1500年)の文献にも「天道虫」は登場してないです。江戸時代中期(1700年)の草双紙・随筆に昆虫名が多く記録されていてその時期に「天道虫」が見られます。
「テントウムシ」は江戸時代に一般化した呼称になったようです。中世(1200年~1600年)の頃は赤くて可愛らしい姿だから紅娘(べにむすめ)。ひょうたんの形に似ているから瓢虫(ひょうちゅう)と呼ばれていたようです。
「天道虫」が古代の文献に出てこないのは鳴かない虫、小さい虫なので象徴性が弱かったからのようです。

186-01カメノコテントウ
2026/1/9
昭和記念公園サイクリングロード 立川市 東京都
集団越冬中のテントウムシと言っても2頭でした。沢山の数の集団越冬中のテントウムシ見たことあります。(#22 085ナミテントウ参照ください)
カメノコテントウの名前は背中の模様がカメ(亀)の甲羅に似ていることに由来します。
赤地に黒い斑紋が入り組んだ独特のパターン模様が亀甲文様のように見えるのでこの和名が付けられました。
カメノコテントウの大きさは8mm~13mmで日本産テントウムシの中でも最大級です。

186-02カメノコテントウ
2025/8/9
妙高高原池の平 いもり池遊歩道 妙高市 新潟県
背中の模様がカメノコテントウ同様に亀甲模様に見えることが名付けの背景です。
ヒメカメノコテントウの名前はカメノコテントウに似ていてより小さい(=ヒメ)という特徴から付けられています。
ヒメカメノコテントウの大きさは3mm~5mmです。

187-01ヒメカメノコテントウ

187-02ヒメカメノコテントウ
2025/8/8
田口 妙高市 新潟県
背中の硬い翅に左右合わせて28個の黒い斑点があります。
和名漢字表記は「二十八星天道虫(ニジュウヤホシテントウムシ)」となります。
ナナホシテントウ・ナミテントウ・カメノコテントウ・ヒメカメノコテントウはアブラムシ類を捕食する益虫です。
ニジュウヤホシテントウはジャガイモ・ナス・ホオズキなどナス科植物の葉を食べる害虫です。

188-01ニジュウヤホシテントウ

188-02ニジュウヤホシテントウ
2023/4/27
自宅庭の蜜柑の木 国分寺市 東京都
情けない話です。今までテントウ虫の子供と思っていました。
今日突然それって違うのではと思ったのです。ナナホシテントウもナミテントウも幼虫もサナギも羽化後の大きさは5~8mmです。その大きさの成虫が成長してこの小さい3~4mmのテントウになるわけがないからです。これは別物です。これ気づくのに7年もかかってしまいました。
1頭見つけたので他にもいるかなと思い探してみると、隣に植えた別の蜜柑の木にいました。
調べてみるとベダリアテントウは『益虫の中の益虫』柑橘類の害虫のイセリアカイガラムシしか食べないことです。オーストラリアで発見され益虫テントウムシです。世界中生物農薬として広めたことで世界の柑橘類の農家を救った『益虫の中の益虫』です。
ベダリアテントウはイセリアカイガラムシがいなくなるとベダリアテントウ同士で共食いして他に害を与えないのです。
名前の由来はオーストラリアから輸入された外来種で学術名が和名になりました。

189-01ベダリアテントウ

189-02ベダリアテントウ
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