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山の日レポート

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自然がライフワーク

スマホ昆虫採集#43 『昆虫の綺麗な目に魅せられて』「昆虫の漢字の名前表記「蝶」について調べてみました。」

2026.01.01

全国山の日協議会

新年を迎えて最初の昆虫紹介は「幸運を呼ぶカメムシ」です。

文・写真提供:東京都 太田長樹さん

あけましておめでとうございます。 新年初投稿は明るい配色楽しい柄模様を選びました。

前回の投稿の時に「漢字表記も由来を調べると昆虫採集とは違う昆虫の楽しみ方ができます。」と書きました。掘り下げて調べると漢字表記は「読みの由来」があり、その後に「漢字表記の由来」に繋がります。
漢字の「蝶」は「虫」(むしへん)と「枼」(よう/葉の原字) この2つの組み合わせです。薄く平たい翅をひらひらさせる虫で「蝶」という漢字が生まれました。
読みの「チョウ」はどうでしょう。
日本古来の呼び名は「カハラヒコ」だったようです。平安時代には中国語由来の発音「テフ」 が取り入れられました。これを日本語の仮名文字で写したのが「てう」(歴史的仮名遣い)です。
読みの変化は「カハラヒコ」→「テフ」→「てふ」→「てう」→「ちょお」
→「ちょう」です。
「ちょう」の読みと漢字の「蝶」が重なった時代はいつでしょう。8世紀の奈良時代には「てふ」として読みは存在していました。
でも当時の和歌には「てふ」は使われていないです。万葉集にも「てふ」が使われていませんでした。綺麗な蝶々なのに不思議ですね。
漢字の「蝶」は中国で成立した文字だそうです。日本では奈良時代以降の漢文・漢詩文で使われ始めています。和語として一般的に使われるようになるのはもっと後のことです。平安から鎌倉時代にかけて徐々に広まったと考えられています。

182-01エサキモンキツノカメムシ

182【エサキモンキツノカメムシ】ツノカメムシ科ツノカメムシ亜科

2025/11/16
妙高高原田切 妙高市 新潟県
漢字で書くと「江崎紋黄角亀虫」です。生物学者の江崎さんが見つけた黄色い紋がある角亀虫です。背中にハート形の黄色い紋があります。「幸運を呼ぶカメムシ」と言われています。成虫で越冬しています。「ハートのエースが出てこない」皆さんも探してみてください。

182-02エサキモンキツノカメムシ

183【キタテハ】タテハチョウ科タテハチョウ亜科

2025/11/16
妙高高原田切 妙高市 新潟県
和名どおり翅の表が黄色のタテハチョウです。
冬は成虫で越冬します。物かげでじっとしています。冬季でも暖かい日には動き出します。日光浴する姿を見ることがきるかもしれません。

183-01キタテハ

183-02キタテハ

184【ルリマルノミハムシ】カブトムシ亜目 ハムシ科 ノミハムシ亜科

2025/11/1
会社事務所脇の空き地 国分寺市 東京都
花粉をムシャクシャ食べているのでしょう。沢山います。3mmぐらいの小さなハムシです。会社事務所脇の空き地、ここは昆虫の楽園です。花が咲く前からつぼみを食べるため庭園・園芸関係にとっては厄介な害虫とされます。色々な花を訪れるポリネーター(花粉媒介者)の役割をしています。自然環境では重要な役割を果たしている昆虫でもあるのです。

184-01ルリマルノミハムシ

184-02ルリマルノミハムシ

185【ショウリョウバッタ】バッタ科ショウリョウバッタ亜科

2025/10/24
自宅庭の花壇 国分寺市 東京都
ダリアの花にチョコンとではなくよく動き回るので撮るのが大変でした。
飛翔時に翅を打ち合わせて「チキチキチキ…」と音を出すため、チキチキバッタとも呼ばれています。鳴くのはオスだけだそうです。

185-01ショウリョウバッタ

185-02ショウリョウバッタ

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