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山の日レポート

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通信員レポート

2024八ヶ岳開山祭レポート

2024.06.11

山の日通信員
山の日応援団
國本 朋子

去る2024年6月2日、今年で70年記念を迎える八ヶ岳開山祭に参加してきました。

神事を中心とした山開きのイベントであり、参加者には赤岳山神社の御札と記念バッジが頂け
毎年通っていらっしゃる方も多いようです。

会場が南北の二か所に分かれており、北会場は北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅、
南会場は赤岳山頂(今年は雨のため行者小屋で開催)となっています。

様々な団体が関わっている中で、今回茅野山岳会さんと南会場へ同行する機会を頂けましたのでレポートしたいと思います。

茅野山岳会の役割

山岳会の主な役割は神事への参加、遭難者追悼、参加者へ御札とバッジの配布、そうめん材料の準備と荷揚げです。

式典後に毎年恒例で行われる「そうめんのふるまい」を、行者小屋さんと協力して行っています。
材料のそうめん12kgとねぎ20本、めんつゆ6リットルを荷揚げするのですが、ザックに入りきらないねぎなどは歩荷スタイルで担ぎます!
他にも記念バッジや御朱印も会場まで運びます。
道中では登山道の整備補修なども行っています。

前日に赤岳鉱泉の小屋に入り翌日の赤岳登山に備えますが、当日朝の天候により会場が決定するため
朝食後に小屋で待機します。
行者小屋で開催との一報を受け、ゆっくりと出発しました。

雨の開山祭(南会場)

南会場での神事は冷たい雨の降る中行われました。
その後、八ヶ岳遭難事故者を追悼し雪山賛歌を参加者で合唱します。
今年は去年を上回るペースで事故が起きているそうで、我々登山者の安全意識向上が求められていると感じます。

今年の開山祭の様子(行者小屋にて) 写真提供:茅野山岳会様

そうめんのふるまい

開山祭当日、行者小屋に運び込まれた大量のネギは小屋のスタッフさんによる職人の手さばきで刻まれていきます。
今年はあいにく雨天でしたが、例年では赤岳山頂から下山してきた参加者にふるまわれるので
疲れた体にそうめんの美味しさもひとしおなことでしょう。

そうめんを配る行者小屋のスタッフさん

今年は70回記念ということで、北と南でデザインの違うバッジが用意されました。
二つをつなげると絵になるとか? 北会場のバッジも欲しくなってきました!

今年2024年の御朱印、南会場のバッジ、御札

晴天時は赤岳山頂で南会場の式典が行われます(2023年時の写真) 写真提供:茅野山岳会様

茅野山岳会の日ごろのご活動

開山祭を通じて八ヶ岳を愛する地域の思いを感じることができました。
山岳会では、他にも山の道標整備や学校登山サポートなども行っているそうです


何よりも登山者の安全を見守っていてくださることに、一登山者としてありがたく思います。
この度はレポート掲載許可を感謝申し上げます。

八ヶ岳道標整備の様子 写真提供:茅野山岳会様

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