山の日レポート
通信員レポート
若者の力に圧倒 高原登山道に木の階段&木道を設置
2023.05.08
高原山の中岳付近の登山道が一部歩きにくい状況ですので、2023年4月22日(土)、高原山を愛する会有志にて木の階段&木道を置いてきました。
2023年5月28日(日)に実施予定の矢板市・塩谷町合同 高原山開きの事前確認も兼ねています。
木材は、くまの木里山応援団顧問の大嶋正榮さんが長年保管してきたものをいただいたものです。
高原山を愛する会の和気修司顧問のご指導で、木の階段&木道をつくりました。
木材には防腐剤を塗り、すべり止めとして平材をビスで打ち込みました。
さて、運搬の前日会員4名からキャンセルの連絡があり、2人かもしれないと思っていたら、高原山を愛する会の会員でくまの木里山応援団副団長の吉野文博さんの次男(高校生)と三男(中学生)を連れてきてくれることになりました。
当日の朝、約2mある木道3本を子供たちに背負ってもらうことにしました。中岳まで約数時間歩かないといけません。ただ、歩きはじめて、私なんかよりはるかに体力と柔軟性があることがわかりました。
西平岳から中岳にかけては、コメツガやヤシオツツジなどの低木が生い茂っているので、「ちょっとかがんで」と声をかけあいながら登りました。子供たちの力強さに感動しました。
今回木の階段を置いてみると、格段に歩きやすくなりました。
木の階段はまだまだ必要なところがありますので、今後も段差部分に置きたいと思います。
雪はほとんどなく、西平岳の下の部分の標高付近でアカヤシオが咲いていました。山がピンク色に染まって遠くから見てもきれいでした。ちなみに登山口付近はトウゴクミツバツツジが咲き始めていました。
また、山頂付近は天気が良く、日光や福島の山なみがきれいでした。
現在自分たちだけではどうしようもない課題があります。
登山道はササで覆われ、毎年刈払いをしていましたが、数年前から刈払いをやめました。
といいますのは、シカの食害が近年ひどく、ササの葉がなくなりつつあり、樹木の皮もかじるなど、枯損木も増えています。
これも自然かもしれませんが、シカ問題は人間に原因があるともいわれています。もともとわが国の大部分の自然は人手が入ってきましたので、過去の自然管理も参考にするべきではないかと思います。みんなで山を直視し考えていきたいものです。
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