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山の日レポート

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通信員レポート

朝靄の上高地  ~早朝限定、幽玄の世界~

2022.07.28

山の日通信員
一般財団法人自然公園財団上高地支部
加藤 銀次郎

 ここ数日、日中や午後には雨模様となる天気が続くも、早朝は朝靄(もや)と雲に包まれ、幽玄ともいえる景色が私たちを迎えてくれます。
とりわけ降雨後は、緑が一段と鮮やかとなり、大気の透明度も高くなったような気がします。まさに空の青さが、この空気感を物語っています。

今朝の大正池(7/28) 雲と靄がみるみるうちに変化する

 今の季節に見られる朝靄。その出方や見え方はなかなか予想が立ちにくくものの、大正池の朝靄は、上高地に夏の訪れを告げる風物詩でもあり、大正池には欠かせない、季節と時間限定の舞台演出でもあるといえます。

数日前の大正池(7/24) 靄のかかり方は時間とともに変わっていく

 このため、見られるのは、水面のリフレクション(水鏡)とともに、朝に限られます。撮影中も、その姿は刻々と変化し、湖面の靄はみるみるうちに消えていきます。
 夏の上高地を味わうには、朝に限るという人が多いのも頷けます。

数日前の大正池(7月中旬)  靄の現れ方は全く同じ日はない

今朝の上高地(7/28) 梓川越しに見上げる穂高連峰は夏の様相

徐々に靄のベールが上がっていく河童橋と穂高連峰(7/24)

シンメトリーが美しい夏本番の大正池

好天時の朝を象徴する霞がかった湖面と穂高連峰

早朝にしか出会うことのできない幽玄の世界

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