山の日レポート
通信員レポート
第28回写真展「心に映る山々」の作品を振り返って第3回目/全6回
2022.05.25
私達アルパインフォトクラブは公益社団法人日本山岳会の文化活動の一つとして、山岳写真に魅せられた会員達の同好会として平成4年(1992年)に結成し、映像(写真)を通して山岳自然の美しさを知っていただきたく、毎年、写真展「心に映る山々」を開催して参りました。
昨年2021年12月に、第28回写真展を開催しました。
この度、当クラブは「山の日通信員」として作品作りの想いを撮影者から振り返っていきます。国内の写真を6回に分けて隔月でご案内させていただきます。第3回目をご案内しますので、ご覧ください。
ゴールデンウイークに穂高岳山荘を目指す人々は、アズキ沢の登攀ルートを使って行列をなしています。
私の、1996年4月28日から5月1日の記録では、落石に遭遇したとあります。岩石(台形で一辺が17cm、幅8cm、高さ7cm。重量2㎏。)が雪の上を音も無く、涸沢岳方面から滑ってきて、同伴者との距離10mの間に、飛び込んでくるという恐い経験をしました。
避ける時間も無い、一瞬の出来事で、対策をとる余裕もありません。対策のヘルメット着用は必須です。(但し、万全ではありません。)
春の鳥海山は雪解けがはじまり、ブルーラインが開通すると大平コースも登山ができるようになります。
長坂コースの丁字分岐が撮影地点です。ハクサンイチゲが一番早く群落になります。7月に入ると同じ場所がニッコウキスゲの群落となります。6月から7月までの2か月間は花の群落で心の休まる場所となるので、足が自然と向かうコースでもあります。
私が尾瀬に初めて行ったのが65年ぐらい前のこと。そのときのいでたちは、足袋にわらじ。秦野でわらじを買ってきて、お正月の足袋とわらじで履き方の練習をしていざ尾瀬へ。
初日にアヤメ平、浮き草の小島を棒でつついて動かして遊んだり、翌日は、湿原歩き。湿原の道は一本道なので、向こうから来る人とジャンケンをして、負けると沼に下りて、ブクブク膝までもぐるのは当たり前。若かったなあ…泥んこになるのが楽しかった。現在と大違い。
燧岳・至仏山は変わらないけれど、辺りはスッカリ環境保護のため整いました。入山する人の心も全然変わったことでしょうね。私の最近の入山目的は登山ではなく、花探しになりました。
今では、アヤメ平の池塘も少しは復元しましたが、これを撮るのにもポイントが少なくなってしまい、残念。
活動は、毎月第2火曜日に日本山岳会本部ルームで月例会を開催、年1回の作品展を開催しています。
地方在住者の方もリモートで参加できます。また、カメラ初心者の方も歓迎しまうので、お気軽にお問合せください。見学だけでもお承りします。
アルパインフォトクラブへのお問い合わせは、こちらからお気軽にお願いします
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