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山の日レポート

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通信員レポート

上高地シーズン到来

2022.04.20

山の日通信員
一般財団法人自然公園財団上高地支部
加藤 銀次郎

上高地は昨年の11月16日から5か月間の冬眠から目覚め、今月17日に道路と交通機関が開通しました。
この冬は、1月から2月にかけて上高地も多くの積雪があり、開山時の除雪の苦労を想像していたものの、3月4月の降雪の少なさと温かさの影響で、いつにない少ない残雪の幕開けとなりました。

凛とした早朝の大正池(4/20)  気温はマイナス

しかし、今朝の最低気温はマイナス4度。大正池の畔にはうっすらと氷が張り、ここはまだ春とは名ばかりの地であることを物語っています。

薄氷の湖面に映る活火山「焼岳」の山頂

穏やかな湖面に映る西穂、奥穂、前穂、明神岳の稜線

シンメトリーが美しい大正池

ここ数日は快晴に恵まれ、穂高の雄姿がひときわ際立ち、私たちを迎えてくれます。
河童橋周辺も季節が例年より少し早く推移しており、木々の芽吹きも早くなることが予想されます。

霜が降りた欄干に徐々に光が差していく河童橋 

周囲の木々も冬から春への準備が進む田代池

仰ぎ見る穂高の岩肌も、例年5月頃に見られる雪形が早くもその姿を現しているところもあり、雪解けも早いスビートで進んでいます。
槍穂高の山小屋も営業準備のためスタッフが入山し、雪堀りなど様々な作業に追われています。積雪はどの小屋でも例年にない少なさですが、涸沢ではまだ4メートル以上の積雪に覆われています。

シンメトリーの美しさが目を引く

上高地ではすでに利用者を迎えていますが、4月27日には、改めて“今シーズンの無事を祈願し、上高地のシーズン到来を祝う”「上高地開山祭」が河童橋たもとで行われます。
3年ぶりとなるアルプホルンの演奏なども予定され、まさに穂高に響き渡るホルンの音色が、山岳観光の幕開けを告げます。
今シーズンも“感動の大自然”「上高地」へ、ぜひお出かけください。

澄んだ流れが心地よく、いつまでも佇んでいたい梓川の畔

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