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山の日レポート

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通信員レポート

福井の山10選①② +泰澄祭のご案内

2025.05.04

全国山の日協議会

第9回山の日全国大会inFUKUIに向けて、福井の山10選を日本山岳会福井支部長の森田信人様よりご寄稿いただきました。
全5回に分けてご紹介してまいります。

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敦賀湾の対岸、金ケ崎より、左のピークが西方ヶ岳

①西方ヶ岳(764m)・栄螺が岳(685m)

敦賀湾の西側に突き出た敦賀半島の脊梁を形成する山塊で、敦賀湾の眺望と遠くは白山連峰、眼下には海水浴場の水島と透明な海が見下ろせる。
登山口の常宮神社は神功皇后を祀る。皇后がここで応神天皇をお産みになったといわれ、安産の祈願所で名高い。敦賀の気比神宮が応神天皇を祀り、ここは奥宮といわれ、気比神宮の船神輿が海を渡る行事もある。

西方が岳山頂の避難小屋

栄螺が岳より、水島を眼下に見る

西方ヶ岳の登山口、常宮神社、神功皇后を祀る。神功皇后がここで応神天皇を産んだとされる

②越知山(613m)

白山を開山した越の大徳泰澄大師が最初に修業した山。立松和平は百霊峰巡礼に「泰澄は夜走った」と題して越知山を紹介している。登山道の行者道は越知山室堂へ向けて起伏の多い登山道だがよく整備されている。途中には首をもがれた仏像が残され、明治初期の廃仏毀釈の跡が残る。毎年5月最終日曜日(2025年は5月25日)雨天決行で行われる「泰澄祭&泰澄ウォーク」(日本山岳会福井支部と越知山泰澄塾共催)では、新緑のブナ林の続くこの行者道を往復し、室堂で泰澄祭神事とフォルクローレ楽団「ロス・アミーゴス」による演奏会が行われ、100名前後の参加者がある。泰澄祭については日本山岳会120周年記念事業「引き継がれる山岳祭」の記事を参照ください。

室堂にある越知神社



泰澄祭の演奏会風景

山頂にある奥の院、横に三角点がある

泰澄祭のご案内

白山開山の祖、越の大徳と呼ばれた泰澄大師を祭るため、毎年5月最終日曜に日本山岳会福井支部の主催で開催しています。
越知山(標高613m)を2時間30分かけて歩き、室堂において神事・楽団演奏・泰澄汁の提供を行っています。

今年は第9回山の日全国大会inFUKUIの関連イベントとしても取り行われます。
▲泰澄祭・越知山登山
日付 5月25日(日)
詳しくは公式ホームページをごらんください。

越知山泰澄祭の行者道の起点、小川集落で出発前に記念撮影 



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