山の日レポート
通信員レポート
クロユリを求めて月山へ
2023.07.06
月山は山形県の中央部に位置する1984mの山です。内陸にある我が家から見るとアスピーテ型のきれいで優しい山容を見せてくれます。
毎年7月1日が山開きで、今年も多くの登山客で賑わうことでしょう。特に今年は月山神社の卯年の御縁年だそうで、今年参拝すると12年分のご利益を得られるそうです。
となると、これまで11年もせっせと通った人の立場はどうなるんだ…などというけちくさい事は考えてはいけませんね(^^;
月山は古くから出羽三山の中でも最高峰として地域の信仰を集めてきた山です。芭蕉も奥の細道紀行でここに立ち寄り一句詠んでいます。
この山は標高はそれほどではないものの、豪雪など厳しい自然環境により、多彩な高山植物の宝庫となっている貴重な山です。最近は皆さん御存知の通り花の百名山として全国の登山者から愛されている山ですね。
山頂には今の時期、クロユリが咲いています。 昔から比べるとその数をかなり減らしましたが、まだまだ健在。今回も多くの株と出会うことが出来ました。
日本でも有数の豪雪地帯ですので、7月でもかなりの雪渓が残っています。7月中旬くらいまでは安全のために軽アイゼンを準備したほうが良いかも知れません。
雪原を渡る風が汗をかいた体を涼やかに吹き抜けていきます。
クロユリの他に月山を代表する山野草の一つにミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)があります。
エーデルワイスに似た優しい花ですが、北日本の日本海側のごく限られた山域にしか自生していない花です。
イワウメも今の時期の花ですが、この花も最近は月山の中でも限られた場所にしか咲いていません。見つけられたらラッキーですね。
卯年の御縁年で今年は特に注目の花。見つけたらご利益もアップすること間違いなし(^^ゞ
月山の深い雪が解けると同時に咲き出すかわいい花です(コシジオウレンとも)
姥沢口には大きな駐車場(300台収容・有料)があって、平日でも全国津々浦々のナンバーの車が見られます。もしかすると県内ナンバーより多いかもしれません。
週末などはリフトが動く時間前にすでに満車になることも珍しくありません。
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