山の日レポート
自然がライフワーク
スマホ昆虫採集#9『昆虫の綺麗な目に魅せられて』②
2023.03.25
シジミチョウの仲間を3回にわけて紹介します。
2018/9/3
東京都調布市深大寺参道脇の植込
「ムラサキシジミーーーーー翅広げてくれーー」 広げてくれない(広がると表面は蛍光紫色のとても綺麗な翅です)待つこと5分そして6ケ所蚊に刺された、痒い痒い、それでも翅広げてくれなかった。
2018/8/13
新潟県妙高市上小沢大滝荘の庭
翅を広げた表翅が鮮やかな色合いをしてるのが♂(オス)で色合いがくすんでるいるのが♀(メス)です。翅の先端から一本髭みたいのが飛び出してるのが可愛いです。何種類かのシジミチョウに見られる特徴です。山深いところにある上小沢は昆虫の宝庫です。上小沢は映画「滝を見にいく(監督:沖田修一)」の撮影の聖地です。
小学校の理科の時間に鳥のオスとメスの容姿の違いを先生が話していた。オスは綺麗に着飾ったり身体の羽の配色を派手にしたりしてメスに気に入って貰おうと羽を広げたりダンスをしたりする。この事は自然科学のテレビ番組でもよく紹介されていました。
スマホ昆虫採集していてチョウチョも容姿の違うオスとメスが居ることに気が付いた。鳥と同じ様にオスが着飾っていると思っていました。
解説書を読んでいてツマグロヒョウモンのメスが綺麗な配色の翅をしていて、オスが地味な感じの翅をしていると記載されてました。鳥と逆なんです。それは「擬態」と言って天敵から身を守る術(すべ)だそうです。
ツマグロヒョウモンのメスは【カバマダラ】と言う毒チョウの翅の模様に「擬態(姿を似せる)」してます。天敵の鳥はカバマダラを捕食すると中毒を起こしカバマダラを捕食しなくなります。
なぜメスだけ擬態してるのかこの疑問についてオスは幾等でも代わりがいるけど子孫をのこすメスは生き残って欲しいという切実な現実問題から何万年何億年の進化の過程でこの様になったのです。
昆虫の世界もまた不思議です。
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