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山の日レポート

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通信員レポート

【栃木県】「山の日」記念事業 第10回親子登山教室 下見山行

2022.08.30

全国山の日協議会

公益社団法人日本山岳会栃木支部

 本支部では、恒例の第10回目の親子登山教室を7月23日に奥日光の高山、小田代ヶ原周辺で実施することで参加者も確定し準備万端整い、最終段階の下見山行を行いました。
 下見も十分に行い、後は当日の好天を祈るばかりの7月21日に、コロナ第7波の報道、今回は特に子どもたちへの感染が多いということで、急遽中止せざるを得ませんでした。
 「山の日」記念事業として計画した事業なので、下見山行だけですが報告します。

髙山山頂

下見山行 7月16日(土)

1 期日:令和4年7月16日(土)・曇り
2 場所:日光 高山、小田代ヶ原 
3 日程コース
 竜頭ノ滝臨時駐車場……竜頭ノ滝……高山登山口……髙山山頂…熊窪分岐……
  8:05発                     9:45着
幕張峠……小田代ヶ原……しゃくなげ橋……竜頭ノ滝……竜頭ノ滝臨時駐車場                                                       
                            13:50着
4 参加者(日本山岳会栃木支部会員3名)

概念図

行動概要

7月23日(土)に開催の親子登山教室は、高山に登り小田代ヶ原を巡るコースで計画を立てました。スタッフ陣は昨年協力していただいたメンバーにお願いし、下見登山は、7月3日(日)「山の日」記念行事の日光清掃登山を兼ねたメンバーと、本日の3人の2班に分かれました。

例年より22日も早い6月27日に梅雨が明け、毎日暑い日が続いておりますが、奥日光の山は涼しい風が吹き、気持ちの良い朝です。集合場所は竜頭ノ滝臨時駐車場で、菖蒲ヶ浜スキー場の跡地。高山登山口の滝の上駐車場は狭く、置けない可能性が高いためです。

竜頭の滝をゆっくり眺めながら登り、高山登山口で息を整え出発しました。鹿よけ柵の中に入り、尾根に乗ると、木の葉の間から左側は中禅寺湖、右側は戦場ヶ原がなんとか眺められます。尾根通しに小さなアップダウンを繰り返すと1565m付近、この辺で、休憩と地図読みはいかがでしょうか?

9時45分高山頂上着。昼食場所をどうするか考えながら、このコース一番の危険個所、急な斜面の下りに掛かります。鎖場も過ぎ、30分程で熊窪への分岐に到着。ここで、左に進み、熊窪から中禅寺湖畔を歩くコースを考えておりましたが、時間オーバーも予想されたため、右コースを選択しました。まもなくゆるやかな斜面に美しい白樺林となり、道路に合流、幕張峠です。電気バスが走る道を10分程歩き、トイレのある小田代ヶ原バス停に11時15分に着き、木のテーブルで昼食タイムとしました。

小田代ヶ原トイレから先のコースは未定でしたが、せっかくなので、小田代ヶ原を周回するコースに行ってみることにします。貴婦人と呼ぶ白樺を目視すると、山頂を隠す灰色がかった雲、青く見える男体山の山肌、木々の葉の緑、白い幹と、薄いピンク色が広がるその美しい光景に目を奪われました。ピンク色の植物は何だろう?ホザキチモツケが群落を作っていることに気が付きました。ノアザミも一面に咲き、ニッコウキスゲやアヤメも咲いています。この景色を皆さんに見てもらいたいと強く思いました。日陰にある木道はぬるぬる滑り要注意ですが、アザミの蜜を吸うヒョウモンチョウ(種類の区別ができません)などの昆虫や小鳥のさえずりに、豊かな自然を感じました。

しゃくなげ橋を渡り、湯川沿いのハイキングコースも快適で、あっという間に竜頭の滝に戻ってきました。親子登山教室のコースとしては入門コースの位置づけになりますが、濃い学習ができるコースだと思います。

ところが残念ながら、新型コロナ肺炎の猛威が第7波として立ちはだかり、安全第一を考慮し、中止と決定しました。来年こそ親子登山教室が実施できますように!!

アザミの蜜を吸うヒョウモンチョウ

日本山岳会栃木支部仲畠正子さんからのレポートです。
こうしたみなさまのお力添えがあり、安全に山や自然に親しみ楽しむことができるのだと心より感謝いたします。
来年は子供たちの元気な笑顔がたくさん見ることができるといいですね。

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