山の日レポート
自然がライフワーク
『常念を見よ』②
2021.12.27
名古屋大学名誉教授で人文地理学専攻の溝口常俊さんのTM山ニュース#2『常念を見よ』①の続きです。
隠居後の居宅だが、穀物・塩・味噌の貯蔵庫のスペースがあり、囲炉裏も設けられている。毎年ここで資料閲覧・整理をさせていただいている。写真8は隠居部屋西の小部屋の欄間。
この門は藩主が馬場家を訪れるときのみ開けられ、藩主は正面玄関からではなく、この門を通って縁側に腰かけたと伝えられている。
12/2は曇り、12/3は晴天で、馬場家から西方の北アルプスが美しく(写真9)
アップした常念岳(写真10)はさらに美しかった
深田久弥『日本百名山』新潮文庫の「常念岳2857m」の冒頭の文「評論家臼井吉見氏が書いていた。
松本の氏の小学校の校長はいつも窓から外を指して『常念を見よ』と言ったが、その言葉だけが今も強く記憶に残っている、と」中略「松本付近から仰ぐすべての峰の中で、常念岳の優雅な三角形ほど、見る者に印象を与えるものはない、と日本アルプスのパイオニアである外国の登山家ウエストンが言っている」。
2017年4月28日に松本城に出かけた時、国宝松本城は常念岳に守られているのだな、という写真がとれた。ここで追加して載せておこう(写真11)。
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