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山の日レポート

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通信員レポート

一期一会の景色を求めて     ~赤槍~

2021.10.02

山の日通信員
一般財団法人自然公園財団上高地支部
加藤 銀次郎

上高地在住のSさんから届いた、朝日の力やその魅力をお伝えするレポートです。
(ここから)

槍ヶ岳を望む絶好のロケーションに建つ、ヒュッテ大槍
今回の宿泊の目的は、朝日に照らされて赤く染まる槍ヶ岳“赤槍”を見ること。
9/19に岐阜県飛騨地方を震源とする最大深度4の地震が発生し、余震が続く中での山行は迷いましたが、天気予報が良かったため地震の状況を注視しながらの登山を決意

紅葉のピークを迎えている槍沢を振り返る

槍沢から槍の穂先を見上げる

ヒュッテ大槍は、日の出、日の入りの時間を考慮(優先)して朝食・夕食の時間を設定してくれているのが嬉しい。(もちろん混雑時は除外ですが)宿泊日の日の出時間は5:40。朝食を食べてからカメラを片手に外に出ると、すでに東の空の雲が金色に染まっていました。
浅間山から噴煙があがっている様子もはっきり見えます。

遠く浅間山の噴煙を望む

明るさを増す後立山連峰

常念岳のシルエットが際立つ日の出の瞬間

雲と雲の隙間から朝日が顔をだし、ほんの1分ほどですが槍ヶ岳を真っ赤に染めあげました。毎日同じ景色を見ているはずのヒュッテ大槍の支配人さんが「きれいですね…」と思わず漏らされていたのがとても印象的でした。
前日も同じように雲の隙間から日が差したのですが、色が昨日とは全然違って見えるとのこと。
まさに一期一会の朝焼けなのですね。

“赤槍”こと朝日に燃える槍ヶ岳山頂

遠く朝焼けの前穂高北尾根を望む

念願の“赤槍”を見ることができたのですが、また来年も違う“赤槍”に会いに来ようと心に決めた山行となりました。

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