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山の日レポート

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通信員レポート

北アルプス涸沢から紅葉だより ~燃えるナナカマド~

2021.09.24

山の日通信員
一般財団法人自然公園財団上高地支部
加藤 銀次郎

標高2,300mの北アルプス涸沢から紅葉の便りが届きました。
ナナカマドなどの色づきは6~7分ぐらいでしょうか。

色づき深まるナナカマドと穂高吊り尾根(2021.9.24撮影)

朝の冷え込みも強く、日毎に、またひと雨ごとに鮮やかさを増していきます。色づきは、例年より少し早めに推移しているようです。

ナナカマド越しに奥穂、涸沢岳を望む(2021.9.24撮影)

この涸沢でも、昨年今年とコロナ禍の影響で登山者が大幅に減少しているものの、やはりこの紅葉のシーズンが一年で最も多くの登山者が訪れる時期となっています。

色とりどりのテントで賑わう涸沢野営場(2021.9.19撮影)

チングルマの綿毛越しに前穂北尾根を望む(2021.9.19撮影)

穂高の峰に囲まれたカールの基部(最低部)にあたる涸沢は、こうしたお椀状の特殊な空間や高山帯特有の樹種ということもあり、その色づきは正に日本を代表する山岳紅葉といわれています。

過去の撮影画像1

過去の撮影画像2

実際、この時期は山頂を目指す登山者より、この紅葉を楽しむために涸沢滞在を目的にする登山者の方が多くなります。
山の懐に入り、大自然の躍動とその絶妙な表情の変化を間近にすることは、山の素晴しさやその恩恵を実感できるとても意味ある機会になるのではと思います。

過去の撮影画像3

先日(2021.9.19夕方)岐阜県飛騨地方を震源とする地震の影響で平常時よりも落石等、遭難の危険度が増していますので、入山される方はくれぐれも慎重な行動をお願いします。

モルゲンロートに映える涸沢岳(2021.9.19撮影)

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