山の日レポート
山の日草の根運動
コミュニティと正確な情報の共有 ~中国山地の山里から~
2021.08.23
『ひろしま「山の日」県民の集い実行委員会』関係者の畝崎さまから、「山が泣いています」、その後についてレポートいただきましたので紹介します。
(ここから)
先日の豪雨が山里の小さな集落のいたるところに災害の爪痕を残しています。
冠水や道路等への土砂の流入で、指定されたまちの中心部への避難所へ行く事も出来ず、2日間閉ざされました。土砂崩れで地域の中でも行き来出来ない状況でした。
3歳から90歳まで約30人の人たちに全く人災がなかったのが不幸中の幸いでした。
その背景に小さな集落だからできる2つの事がなされていたように思います。
そのひとつは、隣人等への声掛けです。
一人世帯の高齢者は声掛けにより早めに隣人の家に地域内避難、またある人は早めに隣町の家族の家に避難というように・・・。
大きな家族のように声をかけながら集落の人の動きが正確に把握されていました。
もうひとつは、複数人の連携により身の回りの災害状況の情報が集められ、正確な状況がタイムリーに流れてきたことです。
このことが不安な中で大きな安心感につながりました。
閉じ込められて2日経ち、雨が小休止し、お互いの顔を見ながら初めて言葉を交わしたのは隣人でした。
次に、道路を塞いだ土砂の除去を市役所から任された人、そして道路が開くと同時に現場の様子を確認しひとりひとり住民の声を聞く市会議員、さらに隣町に住む妹夫婦が私を訪ねてくれました。
安芸高田市において、10世帯前後の小さなコミュニティが元気に生き伸びることが大切だと思います。
69歳の私の寿命も健康年齢も限られていますが、ふるさとの山里がいつまでも元気に希望をもって住み続けられるよう努力をしていきたいと思っています。
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