山の日レポート
通信員レポート
爺ヶ岳 ~コバイケイソウと稜線歩き~
2021.07.27
春に“種まき爺さん”の雪形が現れることから名づけられ、南峰・中峰・北峰の三つの峰を持つ山容は、松本平からも鹿島槍ヶ岳と並び存在感を示す「爺ヶ岳」。
松本在住のMさんから、登山レポートが届きましたので紹介します。
好天に恵まれたある日、北アルプス後立山連峰 爺ヶ岳へ行ってきました!
種池山荘前のコバイケイソウが当たり年だという前情報にワクワクしながら・・・。
夏の暑さに対抗するため、朝4時に扇沢を出発しました。
標高を上げると、下の谷沿いから吹く涼しい風を時折感じます。
登山口からコースタイムで3時間少々登ったところに、雪渓が残っていました。
落石や足元に注意しながら横切ります。種池山荘までは樹林帯を進みます。木陰になっていて助かりました。
もう少しで種池山荘というところから、一面に咲いたコバイケイソウが出迎えてくれました。他の登山者も疲れを忘れて写真に収めています。
3~4年に一度の周期で花が咲くというコバイケイソウ。
山荘前の見事な群落にあっぱれでした。
爺ヶ岳へ続く稜線ではコマクサがピンクの可憐な花を咲かせていました。
厳しい条件の中で花を咲かせるその姿には尊いものを感じます。
コマクサが咲く砂礫帯は土壌が不安定です。
土壌が動かないようにするために、花に近付きすぎないようにしたいですね。
撮影をする際にも足元に注意したいと思います。
爺ヶ岳山頂からは鹿島槍ヶ岳や立山・剱岳、針ノ木岳などが一望できます。
特に注意したいことは、水分補給と十分な飲料水の携帯でしょうか。
種池山荘まで水の補給場所はありません。
特に夏は予想以上に喉が渇くので気をつけましょう!
行程:扇沢~柏原新道~種池山荘(上り4:00)(下り2:45)
種池山荘~爺ヶ岳南峰~中峰(上り1:00)(下り40分)
一日のコースタイム(8:25)
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