山の日レポート
通信員レポート
日本森林医学会第1回学術総会のレポート
2025.02.26
森林セラピストのtoshimiさんから
2024年5月11日から12日に日本医科大学にて開催されました
日本森林医学会第1回学術総会のレポートが届きましたのでご紹介します
今井道子国際自然・森林医学会会長、日本森林医学会副会長が冒頭挨拶のあと、『森林医学研究の過去、現在及び未来』について45分間の講演を行いました。参加者は熱心にメモを取りながら傾聴していました。
今井道子国際自然・森林医学会会長講演
李日本森林医学会会長は開会宣言をし、学会の設立経緯、今後の活動方針など、国内外から集まった参加者へ向け説明した後、講演を行いました。病気になる前の予防医学に関して多方面からの見地を講演する場を提供し、自然の中で健康的な生活を送るための各地での取り組みなど興味深いテーマが実施例として挙げられました。
李日本森林医学会会長講演
私は森林セラピーソサエティ認定森林セラピスト®︎として、認定基地の秦野市、山梨市、智頭町をはじめ各地で森林セラピー®︎活動を行なっています。
今回は弘法山森林セラピーロードにおけるヨガプログラム企画で口演を行いました。
『自然環境の中でのスポーツ活動(ヨガ)による健康促進効果』
森林浴の中での軽運動を行うことは、からだと心の健康の維持増進効果が期待できます。心理的安全性の中でゆっくりセルフケアを行なってリラックスした状態に身を置くことにより免疫力もつけていきましょう。活動拠点での青空ヨガをスクリーンに写して参加者へ説明しました。ヨガ前後に行う森林セラピーで森の中を散策したり森林安息でのんびりと身体をほぐして行きます。普段の活動の様子を口演するとともに香木の葉を会場内参加者へ配り森の香りを味わっていただきました。
青空の下で深い呼吸をふんだんに取り入れたヨガでより一層の森林浴効果が見込まれます。参加者の皆様の事後アンケートにより心理的効果は高まったと考えられます。森林浴による健康の維持増進及び免疫力向上効果はほぼ一カ月程続くとされ参加者はリピーターが多いのも特徴的です。深呼吸は自律神経系に作用し副交感神経が優位になる傾向にありリラックス効果などもたらします。森林浴環境下でのヨガセラピーでより一層のシナジー効果が期待できると考えられます。
森林セラピーとは、森を楽しみながらこころと身体の健康維持・増進、病気の予防に役立てていくことを目的とした「森林浴効果」のことです。森林を利用してストレスの緩和、血圧・脈拍数の低下、免疫能の増強などに効果があるとされています。
弘法山森林セラピーロードにおけるヨガプログラム企画で口演
森林セラピー®︎環境下におけるヨガプログラム企画では、地元の方が地場産の食材で作ったセラピー弁当と名産さくら茶を提供します。
秦野市は桜の名産地。自然の香り漂う桜茶で嗅覚を刺激して、地産地消のセラ弁で味覚を堪能しながら遠方に広がる景色を眺めて参加者との語らいの中ランチタイムをとります。ヨガの前後で行うグラウンディングやソロウォーク、森林安息などで自己肯定感を高めて行きます。その効果が認められる身近な都市公園などもありますのでクライアントさんには関東圏、関西圏での森林浴体験を展開しています。
最近では、うつ予防を目的とした企業の福利厚生にも活用されるようになりました。
セラピー弁当と名産さくら茶の紹介
日本森林医学会李会長には今回の学術総会口演を行うにあたり大変お世話になりました。私が開催する森林浴の中でのヨガメニューを組み込んだプログラムに関し更なる実践を勧められました。会場では国内外から集まった多方面から予防医学に携わる人々が和やかに懇談しました。
今年は8月27〜28日に大阪で第二回日本森林医学会学術総会が開催されます。私も森林セラピスト®︎として各地でのレポートと共に基地の紹介、well-being活動などを行う予定です。資格を持つヨガやノルディックウォークを組み入れたプログラムメニュー展開も増やして、自然環境の中での軽運動を推進して行きます!
左日本森林医学会李会長と一緒に
学術総会後、懇談会が開かれ、これからの森林医学に関わる分野についての忌憚ない会話が交わされました。
今井道子国際自然・森林医学会会長は、多くの方々と意見交換され長蛇の列ができていました。私も森林セラピーソサエティ認定セラピストとしての報告をし激励の言葉をいただきました!とても朗らかな笑顔で楽しい会話で迎えてくださいました♪
右今井道子国際自然・森林医学会会長と一緒に
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