閉じる

ホーム

  •   
  •   

閉じる

山の日レポート

山の日レポート

通信員レポート

日光国立公園 奥日光の取り組み

2024.12.19

全国山の日協議会

日光国立公園は今年で90周年を迎えました

一般社団法人 SF NIKKO 代表理事 金谷淳美さんよりレポートです

奥日光の代表的な風景写真 2月

 奥日光は日本列島の中央に位置し、火山が生んだ中禅寺湖、男体山、奥日光三滝である華厳の滝、竜頭の滝、湯滝、また湯滝から流れる湯川、ラムサール条約指定地の戦場ヶ原や小田代ヶ原の湿原等と素晴らしい景観に恵まれています。四季を通じて多様な生物や植物が見られ、冬には白銀の世界も見られる希少な自然環境を誇る観光地でもあります。また日光二荒神社中宮祠の山林(日光国立公園内)は伊勢神宮に次ぎ日本で2番目の3400haに及びます。このように、自然環境的、歴史的に優れた場所で、自然保護や利用促進のお手伝いをしてきた団体があります。

奥日光の代表的な風景写真 4月

環境省日光パークボランティアです

 日光パークボランティア(NPV)は昭和61年(1986年)の1期生の登録から本年令和6年(2024年)までに8期生の登録を経て38周年を迎え、現在75名で、主に奥日光で活動を行っています。
 昭和、平成、令和と時代の変遷とともに自然環境も変化し、それに伴い当初はゴミ拾いから始まったボランティア活動内容も開花調査やシカ食害調査であるモニタリング活動、外来植物除去活動、維持管理活動、絶滅危惧種保全活動等と様々な活動を行っております。年間を通して、活動日数100回余り、延べ活動者数約530人の活動を行っております。しかし、昨今は地球温暖化の影響もあり、ボランティアのみでは対処が追い付かない問題が発生してきております。

奥日光の代表的な風景写真 6月

大きく分けて、外来生物問題、維持管理問題です

 特定外来生物であるオオハンゴンソウ他、ハルザキヤマガラシ、メマツヨイグサ、オオアワダチソウ、ジキタリス、等増え続ける外来種の抜き取り作業はとにかく抜根が必要でマンパワーに頼るしかありません。また、遊歩道の長年の利用や風雨の影響でえぐれてしまった階段補修は、重労働となるため若い力が必要となります。

奥日光の代表的な風景写真 10月

 有難いことに、ここ数年は地元の大学生や、スポーツ少年クラブの中学生が応援に来て下さり、大いに助かっております。ですが、1年に数回の活動では、いたちごっこのような状況となっております。
 そこで、この度私は都会の皆様や、奥日光をこよなく愛して下さる皆様にも環境保全のお手伝いをお願いしたいと、ハブ的役割である一般社団法人SF NIKKO(Sustainable Future NIKKO)を設立する経緯となりました。
 奥日光の自然が次の世代100年、まで少しでも残ってくれることを目標に、皆様のご協力をお願いいたします。

日光スポーツ少年クラブとの外来植物除去活動

一般社団法人SF NIKKO 代表理事 金谷淳美プロフィール

京都生まれ和歌山県育ち
奥日光の白銀の冬の世界に魅せられ、奥日光ゲストハウスJUN 合同会社を設立
日光パークボランティア会長
一般社団法人SF NIKKO 代表理事
日本山岳ガイド協会
   自然ガイドステージⅡ
   登山ガイドステージⅠ
自然公園指導員

RELATED

関連記事など