文・写真提供：東京都　太田長樹さん

やっと出会えました。フユシャクガのメスにです。
ほんとこれが蛾なのとビックリしてしまいます。
４年前にＳＮＳの投稿で見た写真は衝撃的なものでした。
蛾なのに翅がないんです。蛾なのに飛べないんです。
解説書を読むと「フユシャクガと言って冬の寒い季節が繁殖期です。普通の昆虫と逆さまの生き方をしてます。メスは翅が退化して飛べません。オスは飛び回ってます。」
フユシャクガは日本に３５種類近く棲息してます。１１月～３月までの期間で各種の出現期はさまざまです。
昼行性・夜行性があって殆どの種が夜行性です。昼間見つけるのは難しいとの事でした。
夏場はどのようにして過ごしてるのだろうか。飛べないメスの行動範囲は狭いのでどのようにして子孫の棲息域を広げるのだろかと疑問は膨らむばかりです。
観察を続けるには楽しい題材だけど冬季の屋外は寒すぎます。

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077【イチモジフユナミシャクのオス】チョウ目シャクガ科ナミシャク亜科

2023/11/25
妙高高原赤倉 新潟県

ここは標高６２０ｍ この日は雪が３０センチぐらい積もったかな。
雪が降っている庭で見つけました。閉じている翅の形がシジミチョウに似ているのでシジミチョウだと思いました。近寄ってスマホ昆虫採集しました。でも雪降るこの時期にシジミチョウって外飛び回るのだろうかと思いました。雪降っていて外は薄暗いし回りは真っ白です。寒いのでスマホの反応も遅くてピントが定まらないです。雪の上に止まっています。家に戻り図鑑と睨めっこです。冬季に飛び回る蝶々の種類は蛾でした。蛾って翅を広げて止まった様な気がしたけど…翅を閉じて止まる種類もあるようです。翅の紋様からイチモジフユナミシャクのオスと同定しました。

078【イチモジフユナミシャクのメス】チョウ目シャクガ科ナミシャク亜科

2024/1/17
昭和記念公園　立川市東京都

４年前フユシャクガのメスのことを知って探し回っていました。昨年の１０月頃からは特に意識して探していました。どうも山登りのついでとか、自転車のポタリングのついでにとかでは見つける事が出来ないような気がしてきていた。今日はポタリングを止めて駐輪場に自転車を置いてじっくり探し回りました。願いは叶いました。

冬尺蛾（フユシャクガ）。　
この蛾は冬が繁殖期なんです。
オスは普通（飛び回る）の蛾。
メスは翅が退化して飛べないのです。
メスはなかなか見つける事が出来ません。
今回４年越しの恋が実りました。
日本に蛾は４５００種います。
フユシャクガは３５種類です関東エリアで見かけるのは１５種類ぐらいです。
１匹目見つけるのに４年かかりました。
２匹目３匹目はその後１週間以内で見つけました。
夜行性で１９時～２１時ぐらいが繁殖時間帯なんです。
なので出会いに４年かかったのかもしれません。
とても珍しい生態の蛾なので昆虫仲間では人気者です。

079【シロオビフユシャクのメス】チョウ目シャクガ科フユシャク亜科

2024/1/22
昭和記念公園外周道路のフェンス
今日は休園日で園内に入れませんでした　立川市東京都

シロオビフユシャクのメス…見つけました…フユシャクガのメスです…翅ないです…飛べないです…逃げ足は速いみたいです。フユシャクガ２匹目の発見です。探すポイントが１つわかった様な気がします。胴が短いので産卵を終えた成体のようです。どのような場所に産卵するのでしょうか。近くにオスがいるか探したけど見つかりませんでした。

080【クロバネフユシャクのメス】チョウ目シャクガ科フユシャク亜科

2024/1/22
昭和記念公園外周道路のフェンス
今日は休園日で園内に入れませんでした　立川市東京都

クロバネフユシャクのメス…見つけました…フユシャクガのメスです…翅ないです…飛べないです…逃げ足は速いみたいです。フユシャクガ３匹目の発見です。探すポイントがまた１つわかった様な気がします。胴が短いので産卵を終えた成体のようです。なんで産卵すると胴が短くなるのでしょうか。解説書にはメスの近くには必ずオスがいるので探しましょうと書いてあるのです。探し回りましたがいませんでした。