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山の日レポート

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通信員レポート

尾瀬・アヤメ平から尾瀬ヶ原を周回

2023.05.28

山の日通信員
日本山岳会 群馬支部山の通信員G
日本山岳会群馬支部根井

鳩待峠からアヤメ平へ

 5月28日(日)、初夏の尾瀬を目指して鳩待峠を出発した。今年は雪が少ないとの情報から、例年の1週間前に計画を前倒しした。標高1591mの鳩待峠から東へ、尾瀬ヶ原の南方を縁どる稜線上の道をたどり、ゆるやかに高度を上げながら中ノ原、横田代、そして最高点の中原山(1968m)へ。中原山は展望もない地味なピークだが、アヤメ平へ出ると風景は一変し、まさに天上の楽園。しかし、花の時期には1週間以上早かったか、標高2000メートル近い稜線上の湿原ではかわいいミズバショウは咲き始め。そのほかの花々はこれから花芽を開こうかというところだった。

ミズバショウが出迎えてくれる

尾瀬ヶ原は花の競演

稜線上の富士見田代から北へ、尾瀬ヶ原へ向けて下る。下りはじめには、予想していた以上の残雪があった。さらに下ると標高およそ1400メートルの尾瀬ヶ原。アヤメ平との標高差は500m以上ある。その標高差そのままに季節差となり、ここではミズバショウはじめ、リュウキンカなどの花々が咲き競っている。尾瀬ヶ原まで下ると太陽も顔を出し、爽やかな木道トレッキングが待っていた。向かう先には美しい残雪の至仏山。山の鼻から鳩待峠へ戻る手前でシラネアオイも見送ってくれた。

尾瀬ヶ原ではミズバショウやリュウキンカが咲き競う

おすすめは泊りで尾瀬の一日を満喫

およそ17kmのロングコースで、本来なら竜宮や見晴に一泊して、夕景から星空、そして朝の尾瀬ヶ原をゆったりと楽しみ、野鳥の声を聞きながら花々をのんびりと観察したい花旅の道。毎年この時期に歩きたいトレイルの一つである。(日本山岳会群馬支部 田中規王)

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