閉じる

ホーム

  •   
  •   

閉じる

山の日レポート

山の日レポート

通信員レポート

十勝平野 ひと夏の体験

2022.08.31

山の日通信員
黒岩 春彦

今季、北海道は、十勝平野の上士幌町での地質調査の支援業務に従事する機会を得、猛暑の関東を離れ、涼しく過ごすことができました。
この際、見聞きしたことを紹介させていただきます。

帯広空港付近上空から望む十勝平野の田園風景(7月初旬)

PDF:十勝平野、帯広以北pdf


8月下旬、久し振りの快晴の元、じゃがいもの収穫が始まり、写真右端中央、収穫機による収穫作業が行われていました。
この畑の向こう側には、航空公園なるものがあり、今年は3年振りに「北海道バルーンフェスティバル:8.12~14」が行われたようです。

じゃがいも畑の向こうに見えるのは、山の中腹に拡がる内海(ナイタイ)高原牧場です。

PDF:北海道バルーンフェスティバル


十勝平野を見ていると、農地は広く、機械化が進み日本の食糧基地として大事だなと思います。
数多い農作物は、小麦、大豆、小豆、じゃがいも、ビーツ(砂糖大根)、今はじゃがいもの収穫がいたるところで行われています。
上士幌町付近は酪農が主体なようです。
道路には、ミルクタンカー、牧草の輸送車そして、キャンピングカーとバイクのライダーが数多く走っています。
また北海道では「道の駅」を推進しており、全道には129駅もある様です。私が所在する上士幌町にも新しい道の駅(キャンピングカー駐車設備付き)があり、賑わっています。

ビーツ(砂糖大根)畑の向こうでは、ここでもじゃがいもの収穫が

当地、上士幌町周辺では、初めて見る大型農機での牧草の刈り取りが進んでいます。

左の写真が巨大なトラクターでの草刈り作業、右は刈った草を拡散し乾燥を促進する作業

牧草の収穫が終わった畑、見事に刈り上げられていました。

畑の手前の花は、エゾニュウという植物です

乾燥された牧草は、機械で集め、圧縮ビニール梱包(直径1.5m程?)され、酪農家に届けられ集積されていました。
聞くところでは、酪農家は、今や自身での牧草の栽培はせず、牧草栽培専門農家(農地は酪農家からの借地もあり)栽培、刈取り、そして酪農家へ供給する時代とか。
ここ、上士幌町では会社組織となった酪農会社(3社)があり、また町の子育て支援事業が充実していることも相まって、若者の移住希望者も増えているとか? アパートと思われる建物の建設が数多く見られます。

黒いビニールで梱包された乾燥牧草

鮮やかなピンクの花、当地ではお盆過ぎから咲くので「盆花」というとか、和名は「クサキョウチクトウ」

メキシコ原産、英名は“Carolina phlox” or “ summer phlox”

十勝平野北部の、上士幌町での本日(8.28)の最低気温は10.4℃、最高気温は24℃、カラッとした空気の元爽やかです。
夕焼け空も秋の装いを深めてきました。

カラスの鳴き声に誘われ、見上げると数多いカラスがねぐらへ?

RELATED

関連記事など