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山の日レポート

山の日レポート

山の日を知ろう

【連載:ひろしま「山の日」(下)】 これから

2021.11.21

全国山の日協議会

ひろしま「山の日」県民の集い実行委員会 前・事務局長 畝崎辰登

里山の風景。三倉岳(標高702m、大竹市)。

身近な、参加しやすい、ハードルの低い行事に。

広島県は北西部は中国山地、南は瀬戸内海に面しています。面積8,480 km²、人口281万人、23の市町があります。山と海がつながり、山の幸・里の幸・海の幸に恵まれています。県民や企業等によるレクレーションや環境保全活動も盛んです。
しかしながら経験のない人たちにとっては、山に出かける事は少し遠い存在です。そんな事から私たちは「山の日の集い」は、身近な山に気軽に出かけるきっかけになればと考えています。プログラムを工夫し、回を重ねるごとに会場や仲間や参加者を増やし、将来は広島県内すべての23市町が参加する行事にして行く方針です。

神峰山(標高452m、大崎上島町)からの多島美。

これからへ向けて、4つの課題

『ひろしま「山の日」県民の集い』の活動を進めて行くに当たり、私たちは次の4つの課題を掲げそれを少しずつ解決していきたいと考えています。

会場ごとに実行委員会を編成。

(1) 広島の風土や特徴を生かした活動

広島では、山と里、山と海をつなぐ環境の保全活動も始まっています。例えば酒の町・西条(東広島市)では、酒造りの源となる伏流水の水源となる龍王山(575m)を酒造会社や大学・高校・企業・緑の少年団・酒米づくり農家・市民が参加して山のグラウンドワーク(手入れなど)が定期的に行われています。「山の日集い」が家族連れや子どもたちが気軽に参加できるきっかけづくりの機会になっています。
海辺の町・尾道では、瀬戸内の島のひとつで企業・市民・漁業関係者が力を合わせて、豊かな魚貝類を育む森づくりが進められています。少し時間はかかりますが・・、山とすぐそこにある海のつながりが実感できる行事になって行くことでしょう。

龍王山(標高575m、東広島市)の山頂から。広島は山とまち・里のつながりがよくわかる。

(2)安定的な資金調達

長続きがする活動にしていくためには安定的な資金の確保が不可欠です。森林環境税、協賛金等をさらに活用できる土壌づくり進めたいと思っています。そのためには資金を提供するにふさわしい成果(出口)へのわかりやすい道筋(ビジョン)が必要だと思います。

(3)潮流であるSDGsへの里山での実践普及活動

SDGs(サステイナブル・デベロップメント・ゴールズ)に掲げられた17の目標が、中でも「陸の豊かさも守ろう」「海の豊かさを守ろう」の2つの項目については、私たちの活動そのものです。考えてみれば、里山にはSDGsの身近な教材、資源がいっぱいです。『ひろしま「山の日」県民の集い』の活動を通して、参加者ひとりひとりにとってSDGsがより身近なものになる役割も果たせると思います。

大学生・高校生など若い世代も参加。行事の後の振り返りの様子

(4)小学生から大学生までの若い世代の参加を促す

会場によっては、緑の少年団、高校生、大学等も参加しています。これからに向かって若い世代の参加をより計画的に促していく必要があります。


【ひろしま「山の日」(上)誕生】【ひろしま「山の日」(中)歩み】も一緒にご覧ください。

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