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山の日レポート

山の日レポート

通信員レポート

初秋の日光白根山

2021.09.23

山の日通信員
日本山岳会 群馬支部山の通信員G
日本山岳会群馬支部根井

ロープウエーで一気に標高2000mへ

「あしたは天気もよさそうだし、涼しいところに行きたいね」。9月22日夜の天気予報を見ながら妻がひと言。秋分の日の23日は30度以上の真夏日になるという。それならばと、関東以北最高峰の日光白根山(2578m)を登ることに。お互い紅葉も見に行きたいという気持ちもあり、こういう時はすぐに意見が一致する。
ということでそこから準備開始。PCで登山届けを提出した後、登山アプリで日光白根山の山域をスマホにダウンロード。25000分の1の地図とコンパス、雨具、ツエルト、ファーストエイドキットをまずパッキング。ヘッドランプ、行動食、そうそう大事な水も忘れてはいけない。
思い立ったが吉日とばかり、いつも直前になってのドタバタ劇。そんなこんなで当日は家を出るのが遅れ、標高2000mのロープウエー山頂駅に着いたのが午前9時半過ぎ。レストハウスでトイレを済ませ、スタートしたのが9時45分だった。コースは山頂駅と日光白根山山頂の往復、休憩を入れるとおよそ6時間の行程となるが、遅くとも午後4時までには戻ってきたいので、ぎりぎりの設定だ。あまりのんびりもしていられない。

日光白根山前にはやる気持ちを抑えてまずは1枚

色づき始めた森

まずは二荒山神社で安全祈願。神社脇にある扉を開けていよいよ登山開始となるが、はじめのうちは平坦で幅広の遊歩道が続く。苔むしたシラビソとダケカンバの樹林帯はフィトンチッドを浴びながらのトレッキング、この時ばかりはマスクをはずして深呼吸。清々しい空気を胸いっぱいに吸い込む。
血ノ池地獄分岐を過ぎると本格的な登山道の雰囲気。途中何度か休憩をとりながら写真撮影。ダケカンバの葉が黄色く染まり、青空とのコントラストが美しい。ナナカマドの実も赤く色づいている。

ナナカマドも赤い実をつけていた

山頂まであと少し

森林限界を超えると最後の難所、ザレ場が現れる。ここまでくるといかにも火山。コケモモの小さな赤い実が足元に。ガンコウランの黒い実も一つ見つけた。

森林限界を越えると登りづらいザレ場が続く

岩場を上って山頂に

最後の岩場を登ると山頂だ。眼下に見える五色沼の緑が美しい。東にはなんと中禅寺湖と男体山、西には燧ケ岳や至仏山、アヤメ平もはっきり見える。山頂直下の火口跡でおいしいランチを済ませ下山。午後4時、無事山頂駅に到着した。その後はもちろん天空の足湯で1日の疲れを癒やした。
活動データ、所用時間6時間15分(休憩時間1時間24分含む)距離6.3km、上り673m下り678m(累積)(通信員木暮幸弘)

山頂は目の前

眼下に見えるのは五色沼

ダケカンバの葉も黄色く色づいていた

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