山の日レポート
通信員レポート
赤城山ネイチャートレッキング
2021.09.09
秋の気配が漂い始めた赤城山で8月29日(日)、自然観察をしながら山歩きを楽しむ「ネイチャートレッキング」が行われました。「夏の終わりの赤城で自然観察をしながら、のんびりと読図の実習なども出来れば」と群馬支部の根井康雄支部長が企画した山行で、当日はこの呼びかけに賛同した群馬支部の会員を中心に13人が参加しました。特別ゲストとして上高地にある日本山岳会の山岳研究所前管理人、元川里美さん(埼玉支部所属)夫妻も参加、にぎやかな顔ぶれとなりました。予定のコースは赤城山ビジターセンター→覚満淵→鳥居峠→小沼分岐→長七郎山→オトギの森→小沼→八丁峠→ビジターセンターという周回コースです。
午前8時半、赤城山ビジターセンター前に集合。自然保護委員長でもある私、木暮のガイドでさっそくスタートです。まず初めに向かった覚満淵では、シカの食害から貴重な植物を守るために覚満淵の周り1.5kmにわたり張られた防鹿ネットの話から始め、この時期に見られる花の解説などをしました。シロヨメナをはじめ、アケボノソウ、ワレモコウ、アキノキリンソウ、エゾリンドウなど、秋に彩りを添える花々が私たちを迎えてくれました。
覚満淵は現在遊歩道の整備で一部通行止めのためUターン。野鳥観察舎のある車道側の道を通って鳥居峠に出ました。その後は前述のコース通りに辿りましたが、林内は咲いている花も乏しく、キオンとマルバダケブキだけが目立つ、少し寂しい植生でした。シカによる食害の影響かもしれません。
14時50分着。およそ6時間のトレッキングでしたが、途中2か所で地図とコンパスを出して読図の勉強会もあり、充実した山行となりました。ちょっぴり残念だったのは、終日ガスがかかって楽しみにしていた長七郎山や鳥居峠からの眺望がなかった点でした。
最後に、ガイド役を務めた私の心もとない解説にも大人の対応で接していただいた参加された皆さんに、この場をお借りして感謝申し上げます。たいへんありがとうございました。
(通信員 木暮幸弘)
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