山の日からのお知らせ
署名
残暑見舞いと応援メッセージをいただきました!
2020.08.16
設計のお仕事をされている山本俊輔様・池上匡子様から残暑のお見舞い状をいただきました。
建築工事の起工時に行われる地鎮祭では、お米とお塩とお酒とともに海のものと山のものをお供えして神様をお迎えし、自然の恵みに感謝しつつ、その土地を利用させていただくことのお許しを請うのですね。
【山や自然に親しむ機会を得て その恩恵に感謝をする】ことが、この神事にも含まれているように思いました。
お二人から頂いた暑中見舞いを、ご了解の上でご紹介させていただきます。
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残暑お見舞い申し上げます。
例年になく長い梅雨が終わり本格的な猛暑の到来となりました。気温三十八度というニュースにも驚かなくなった昨今ですが、マスク着用の今夏はかなり手強そうな感じがします。
さて、六月には、全国山の日協議会の案内を送っていただき、ありがとうございました。多くの著名な方々が活動推進に向けて取り組んでおられること、そのリーダーとして梶さんが理事長に就任された事を知り、夫と「さすが梶さんだね」と頷き合い、山の日に親近感を抱きました。そして、先日、フォーカス「山の日」通じ自然保護、を拝見いたしました。
改めて「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことについて私なりに思いを巡らせました。建築工事の現場では着工にあたって「地鎮祭」が行われます。その時、米と塩と酒とともに「山の物と海の物」をお供えして神様をお迎えします。自然の恵みに感謝するという心を日本人はずっと大切にしてきました。近頃は地鎮祭を省略するケースが増えていますが、私達は迷っている方には「自然の恵みに感謝しつつ、この場所に建物を建てさせていただくという謙虚な気持ちを持って地鎮祭をさせるのはいいことだと思いますよ」と言ってお勧めすることにしています。
住宅を建てる時はできるだけ国産の(できれば地場産の)木材を使用するように設計します。森林は数少ない日本の有効な資源だから・・・という事もありますが、純粋に香りも肌触りも気持ちが良いからです。そしてお財布にも優しい(笑)
日本人は山と海の恵みに親しみ感謝しながら生きてきた民族だと思います。
この国には「登山」という言葉が似あう凛々しい高山もあれば、唱歌「ふるさと」に歌われるような「里山」もあり、山はバラエティに富んでいます。
昨今、私達は小学生の孫と一緒に、兵庫県加古川市の高御位山(たかみくら)という小さな山に登りました。この山が見える土地で障碍者(自閉症)施設の設計監理を担当したことがきっかけでした。打合せ時に、東京から来られた法人の理事(施設長)さんがこの山を見て、「子ども達にもぜひ登らせたい」と言うのをお聞きして、まずは私達が登ってみようと思ったのです。久しぶりの登山ならぬハイキングでしたが、山頂に立って播磨平野を見下ろした時は何とも言えぬ爽快な気分でした。
今年四月、コロナ禍に負けず予定通りオープンした施設では、早速、子ども達とこの山に登ってみたそうです。困難さを抱えて生きる子ども達にも山は力を与えてくれそうです。
山の魅力に触れて、高御位山の複数ある登山ルートを一つ一つクリアすることが、今の私達の小さな目標になっています。非力な足を少しずつ鍛えて、いつかご一緒できる日が来れば嬉しいなと思います(笑)
では、時節柄ご自愛の上、ますますご活躍されますことをお祈り申し上げます。
かしこ
令和2年8月11日 山本俊輔&匡子
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