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山の日レポート

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通信員レポート

水と共に生きる都市・越前大野 ― 水を守る取り組み ―(第3話)

2026.02.12

全国山の日協議会

「健全な水循環による、住み続けたい結のまちの実現」

大野市は令和 3年 2月に、「地下水保全管理計画」と「越前おおの湧水文化再生計画」を統合し、「大野市水循環基本計画」を策定しました。
基本理念は「健全な水循環による、住み続けたい結のまちの実現」です。
この理念を実現するため、3つの基本方針と施策を整理しています。

貯留・涵養機能の維持・向上①

調査の結果、大野市の地下水収支では、河川からの涵養が約3割、河川への流出が約9割で、河川が大きく関与していることが分かっています。
国はダムの弾力的管理(フラッシュ放流)、県は河岸攪乱などを行い、地下水涵養を促進してきました。
また、市民は農地を維持し稲作を行うことで、田んぼのかんがい水による涵養に貢献しています。

地下水位の計測と監視

市民は電気式水位計を使い、ほぼ毎日地下水位を計測し、看板に表示しています。
この活動は昭和 51年から続いており、現在は市内 16カ所で手計測を行っています。市街地周辺では 18本の井戸で機械式観測も行っています。
これらのデータは地下水施策に役立つだけでなく、市民の地下水への理解を深めています。

地下水位の変動と障害の防止、市民への周知

春日公園観測井の地下水位のグラフです。
地下水位は降雨や田んぼのかんがい水の影響を受けて変動します。
地下水位が地表から 7m下がると「地下水注意報」、7.5m下がると「地下水警報」を発令します。
冬期(12~3月)は基準値を引き上げています。

貯留・涵養機能の維持・向上②

大野市では、毎年 10月~翌年 2月に冬期水田湛水を実施しています。
昭和 53年度の 5haから始まり、令和 3年度には 40haまで拡大しました。
この取組は、農地所有者と土地改良区の協力によって支えられています。

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