山の日レポート
山の日 FUKUI 2025
第9回「山の日」全国大会FUKUI2025 記念式典 実行委員会名誉顧問 (公財)全国山の日協議会会長 谷垣禎一 祝辞(ビデオメッセージ)
2025.08.16
2025年8月11日(祝) 第9回「山の日」全国大会FUKUI2025 記念式典
谷垣 禎一 (大会実行委員会名誉顧問、公益財団法人 全国山の日協議会会長)の祝辞(ビデオメッセージ)
みなさん、おはようございます。
全国山の日協議会会長の谷垣禎一でございます。
(公財)全国山の日協議会 会長 谷垣 禎一
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。これを趣旨とする国民の祝日「山の日」が2016年に施行され、ここ福井県において第9回目となる「山の日」全国大会の記念式典、それと歓迎フェスティバルが盛大に開催されますことに心からお祝いを申し上げます。
また、福井県、福井市、大野市、勝山市の皆様をはじめ、関係する各機関の皆様のご尽力に感謝申し上げます。
さて、第9回「山の日」全国大会のテーマは「未来へつむぐ ふくいの山々 ―感謝と共生のこころを次世代へ―」というものでございます。福井県は本州のほぼ中央に位置し、面積の大半を山地が占めており、古くから山村が多く点在し、人々は山の恵みを享受しながら生活を営んできた、そういう歴史がございます。
四季を通じて気軽に美しい景観や植物を楽しむことができる山が多く、「越山若水」の言葉の通り、越前の緑豊かな山々と若狭の清らかな水の流れに象徴される美しい自然に恵まれた福井県で第9回「山の日」全国大会が開催され、山の魅力とその恩恵が広く発信されることで「山の日」への理解がさらに深まり、美しい日本の山々を将来の世代に引き継いでいく志を新たにする大会となるよう準備されてきました。
一方で、これは昨年の東京大会でもお伝えしたことですが、豊かな自然環境は、自然災害の発生と表裏の関係にあり、特にここ数年、自然の猛威にさらされることが頻発しており、山に親しむことのあり方に、自然の脅威に対応できる人づくりと町づくりを内包させて考えるべきではないかと思っております。
(公財)全国山の日協議会 会長 谷垣 禎一
そうした意味ではこの祝日が、山と自然の学びの場としての機能にも思いを巡らしていただく契機となり、災害に強い国づくりの観点からも、自然体験によってたくましい子供たちが育成されることが、この大会を機にこの地でしっかりとお取り組みいただけることと願っております。
こうした感謝と共生の心を未来へ紡ぐことを掲げた大会が開催されることによって、性別、国籍、人種、年齢、世代、貧富や障がいの有無に関わらず、誰もが山と自然に親しむ権利を持つことが世界に向けて発信され、それが未来の人々へと引き継がれ、「山の日」以外の364日においても、末永くその努力がなし続けられますことをご期待申し上げ、開催の祝辞といたします。
2025年8月11日
公益財団法人 全国山の日協議会 会長
谷垣 禎一
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