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山の日レポート

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通信員レポート

東北の山を眺める(#6)/ 津軽の名峰・岩木山

2024.08.07

全国山の日協議会

みちのくの山野草探報者「モウズイカ」さんからの「東北の山を眺める」シリーズ6回目(最終回)です。

  ▲  ▽  ▲  ▽
 鳥海山、岩手山の次はどの山にしようか迷いました。
高さの順から行くと「吾妻山」か「月山」でしょうか。
しかし前者の下界(福島市や米沢市)から眺めた姿は、つかみどころがない感じです。
月山は山形盆地や新庄盆地から見た茫漠とした姿が個人的には好きなのですが・・・・

 標高は低いのですが、津軽の名峰「岩木山」にしようと思います。 

弘前市内からリンゴ園越しに

 岩木山はどこから眺めた姿が一番良いのでしょうか。
かつて、私は出張で秋田市から青森市に行くことが何度もありましたが、岩木山と言えば、途中の弘前市付近から見た姿ばかりでした。
 その標高は1625mと低いのですが、麓の弘前市中心部の標高は30m前後と低いので、ほぼ1600mの標高差で眺めることになり、これは2000m級の鳥海山や岩手山には及ばないものの、平野から眺める山としてはけっこう標高差がある方だと思います。
 津軽平野からそびえる姿は、とても秀麗な富士山型です(津軽富士とも呼ばれます)。

2015年6月11日。弘前市南東郊外(参考マップのA)から。

PDF:岩木山を望む参考map


 この山を眺めるには、雪のある冬場や春先が好いように思います。
 かつて一度だけですが、冬姿を見たくて一月に秋田市からドライブしたことがあり、弘前に着いた時は雲を被っていましたが、一時間ほど待っていたら雲が取れました。

2020年1月18日、弘前市南郊外(参考マップのB)から。

PDF:岩木山を望む参考map


 山頂部は、大まかに三つに分かれ、漢字の『山』のようにも見えます。

同じ場所からアップで。

PDF:岩木山を望む参考map


 北側、例えば五所川原市やつがる市、鯵ヶ沢町などから見た姿も好いと思うのですが、残念なことに私は見たことがありません。三度ほど訪ねましたが、いずれも雨か霞でその御姿を拝謁できませんでした。
 より北に近い角度から見たものとしては、五所川原市と青森市の境にある梵珠山(468m)の中腹から見た写真が有りました。

2017年5月9日、梵珠山の中腹(参考マップのC)から。

PDF:岩木山を望む参考map


 県庁所在地の青森市から見える姿もこの形に近いと思います。
岩木山は青森県、それも西側の津軽地方限定のお山かと思っていました。ところが最近、秋田県からも見えることがわかりました。
 ただし青森と秋田の県境には白神山地が連なっているので、秋田の平地から見ることは無理です。私が見つけたのは男鹿半島の寒風山の山頂からでした。
 しかし遠すぎる上に見えるのは山頂部の限られた部分だけなので、わざわざここで拡大写真を披露するつもりはありません。
 白神山地の幾つかの山の上からは比較的近いので見ごたえがあり、岩木山からの方角としては南西にあたります。

青森と秋田県境の二ッ森(1086m)(参考マップのD)から

PDF:岩木山を望む参考map


 初めてこの姿を見た時、私はこの尖ったピークが岩木山だとは信じられませんでした。利尻山かはたまたフィリピンのマヨン山かと思ったほどでした。
 次は白神山地の一峰・藤里駒ヶ岳(1158m)から眺めたものです。先ほどよりは少しマイルドですが、やはり尖っております。

PDF:岩木山を望む参考map


最後は秋田県の中央部、太平山(1170m)から見たものですが、左の凸は先ほどの藤里駒ヶ岳、右側のピラミッドが岩木山です。

PDF:岩木山を望む参考map


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