山の日レポート
通信員レポート
第一回 岡野金次郎碑前祭
2024.07.01
岡野金次郎は横浜で生まれ晩年を平塚で迎えた、今年は岡野の生誕150周年に当たる。
岡野の功績はあまり知られていないが小島烏水とともに日本山岳会設立に重要な役割を果たした先駆者である。
山の先駆者を顕彰する行事はウェスン祭を初めとして深田祭・高頭祭・田部祭等全国各地で行われているが何れも山岳会の支部や現地の山岳会有志の発案である。
岡野金次郎碑は平塚市の文化事業として約60数年前に建立されたものである。その後目立った行事は行われなかったようであるが日本山岳会神奈川支部のご尽力により第一回碑前祭を実施することができた。来年以降は実施日を固定して継続実施する計画である。
今年は平塚市で日本山岳会全国支部懇談会が開催され橋本会長をはじめ約130人の会員が参列した。
岡野は小島烏水と並んで日本山岳会の設立に大きな役割を果たしたが創立発起人に名を連ねることはなかった。
質実・素朴な岡野は次第に名士扱いされていくのが苦痛のようだったようで日本山岳会も退会している。
この記念碑建立も「そのような晴れがましいことは父の意思にそぐわない」とご家族は当初反対したとのことである。
当日は岡野・小島両家のご子孫も出席され岡野氏の人柄をお話しくださった。
神奈川支部高橋あかね会員によるフルート演奏。
鈴の音の響きと共に馬子唄が草原に心地よく流れ碑前祭を盛り上げた。
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