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山の日レポート

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通信員レポート

【東京まちなか超低山】飛鳥山登山

2023.12.13

全国山の日協議会

「飛鳥山公園150周年プロジェクト」

12月9日、山の日アンバサダーの中村みつをさんと一緒に飛鳥山登山をさせていただきました。

この企画は「飛鳥山公園150周年プロジェクト」のひとつとして催されました。
飛鳥山は江戸時代、徳川吉宗が花見の御用地として拓き、時を経た明治6(1873)年に 上野・芝・浅草・深川とともに日本初の公園に指定され、そして、今年がちょうど150周年!とのこと。

飛鳥山は標高25,4メートルの天然の小山。
超低山ではあるけれど、ちょっと大げさに登山者になりきること。 
そして150年前の当時の気分に思いをよせて、江戸っ子になりきり粋に楽しむこと。
中村みつを隊長からのアドバイスを受けていざ出発。

中村みつをさん著書 『東京まちなか超低山』(ぺりかん社)より転載

王子駅中央口をおりてすぐのところに登山口があります。
人気の乗り物、飛鳥山モノレール「アスカルゴ」もありますが当然乗りません。
みつを隊長は飛鳥山の大きさ知ってもらうために、一番急斜面の健脚向きの登山口から出発。

アジサイが美しい飛鳥の小径登山口から出発

登山道を登ると、そこには展望台がありました。
北の方向には筑波山、反対側には富士山も見えるそうです。
『江戸名所四十八景  飛鳥山花見』にも描かれています。

この日は12月とは思えない暖かさで、空は気持ちのいい青空。
残念ながら筑波山は見えませんでしたが、
展望台からは京浜東北線や新幹線が見放題で子供たちに大人気の場所でした。

いまは公園になっていてたくさんの遊具もありますので
小さなお子さまから大人まで冬晴れの一日を満喫しているようでした。
昔の人もここでお花見をしたり紅葉狩りしたり楽しんでいたことでしょう。

筑波山は見えないが、たくさんの電車は見えました

登山隊は展望台をあとにして、旧渋沢庭園内の一座目の小山を目指します。
なかなかの急こう配です。
頂上は丸くこんもりとした形で古墳とうかがいました。
高さはここが一番高いそうです。

旧渋沢庭園内の古墳

イチョウの木がたくさんあり、ちょうど見頃の時期でした。
こんなに美しい山や自然が、東京都心、駅からすぐに行けるって、東京ってイイですね。
飛鳥山の下には渓谷も流れていて、王子駅からすぐ「山と渓谷」が楽めます。

小山の上からの眺め イチョウの絨毯

飛鳥山碑

次に飛鳥山碑の説明を受けました。
『江戸名所四十八景  飛鳥山花見』など飛鳥山を描いた作品にはこの石碑はかかせないそうです。

飛鳥山碑

江戸時代の面影を残す小山の尾根を縦走(じゅうそう)

縦走は登山の方法のひとつであり、一般的には山頂に立ったあと下山せずそのまま次の山へ向かうことを指します。
いくつの山を登ったり下ったりしただろう。
大きくも高くもないはずなのに、しっかりと縦走感を楽しめました。

尾根を縦走

ケルン 山頂モニュメント

最終目的地に到着です。
山頂には可愛らしいケルンが迎えてくれました。

みつを隊長のご案内のおかげで登山隊のみなさまと一体感も生まれ、
徳川吉宗の思いがつまったとてもたのしい山行になりました。
登頂記念に中村みつをさんオリジナルのイラストが描かれた笛をいただきました。

来年の8月11日「山の日」の全国大会は東京都で開催されます。
東京都心にもたくさん山や自然がありますので
ぜひ東京まちなか超低山にチャレンジしてみてください。
超低山「飛鳥山」おススメです。

山頂のケルンと登頂記念の笛

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