山の日レポート
通信員レポート
ヤンバルの森で夜間自然観察会
2023.07.26
来月の「山の日」全国大会プレイベント参加のため沖縄を訪ねてきました。
雨宮節さんが紹介してくれた、イチムシ会の座間味真さん、ガイドの比嘉正之さんら沖縄山岳会メンバーが、「この機会に夜間自然観察会はどうでしょう」と誘ってくれました。
7月18日18時、道の駅ゆいゆい国頭集合。1台の車に乗り込み、ヤンバルの森を目指す。西に位置する沖縄の日入りは遅く、真っ暗になったのは20時頃。それまでは動くものを感じなかったのが、森は蛙の鳴き声などで急に賑やかになる。
ハナサキガエル、イシカワガエル、ヒメハブ、サワガニなどとの遭遇ありました。
残念ながらヤンバルクイナ、超小型というオキナワ固有のコウモリ、そして”怖いもの見たさ”のハブなどには会えませんでした。
ヤンバルは「世界自然遺産」に認定されるだけに、生物多様性の宝庫。その一端を垣間見ることが出来ました。
真っ暗闇の観察会は、はじめは薄気味悪く感じましたが、しばらくすると時間を忘れるほどでした。
最初に出会ったときは感激したが、そのあとかなりの数が飛び跳ねていた。
数は多いのだが、ハナサキガエルはジャンプ力強く写真に収めるのに苦労する。
イシカワガエルは「日本で一番美しいカエル」といわれる。
ヤンバルにいるイシカワガエルは地域固有種。
絶滅危惧種で沖縄県の天然記念物。
体長最大10センチ程度とあるので、この写真の個体は最大クラスだった。
一般的に目立つ個体はマングースなどの捕食者に食べられやすい。
渓流沿いの岩に大きな個体を見つける。
後で調べると、素人目には遭遇したのはオキナワオオサワガ二と思われる。
ヤンバルの森には日本最多、5種類のサワガニが生息するという。
本来ならばカメラを準備しておいて探すのだが、素人の悲しさ準備不足で写真撮り損なった。残念でした。
「ヤンバルを一番歩いている」といわれる比嘉さんが見つけた。
「動きは不活発で、落ち葉の下でじっとしていることが多い」といわれる。
「毒は弱い」と聞くものの、実際遭遇すると気持ちよいものではない。
写真は森の中に置かれたマングース捕獲わな。
ヤンバルの豊かな生物多様性を脅かすのが、ハブとネズミ駆逐のため100年以上前にインドから持ち込まれたマングース。昼行性のマングースと夜行性ハブでは生活パターンが違い、ハブ駆除には役立たなかったマングースだが、ヤンバルクイナをはじめ鳥類、小動物、昆虫を捕食し大繁殖、沖縄の生態系の脅威になってしまう。
ヘッドランプ、手には懐中電灯、片方の手にはハブよけスティック、そして長靴。
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