山の日レポート
通信員レポート
高原山の山開き
2023.05.29
春たけなわ、多くの山々で山開きの行事が行われていますね。
5月28日(日)に、栃木県の高原山で山開き行事がありました。
高原山は栃木県の塩谷町と日光市の境にあり、その麓の矢板市をはじめ、那須塩原市、喜連川町(現在はさくら市)などの県北部から雄大な山容を眺めることができます。これら市町の多くの小学校の校歌にも唱われている郷土の山として知られています。
高原山では毎年5月の下旬、地元の有志の方々、高原山を愛する会、矢板岳友会などが協力し合って、山開き行事が開催されています。
今年は、早朝から塩谷町側と矢板市側のそれぞれの登山口から約100名の登山者が山頂を目指し、高原山を愛する会の会長を務める塩谷町の見形町長、そして昨年からは矢板市の齋藤市長が、さらに今年からは日光市の粉川市長も参加され、10時過ぎに山頂に到着。
登山道にはヤマツツジ(朱色)、シロヤシロ(別名ゴヨウツツジ)、ミツバツツジ(薄紫色)が最盛期を迎え、遠くに男体山、さらにはまだ雪を纏った会津駒ケ岳も遠望できました。
11:30から山頂で行われた山開きセレモニーでは、高原山を愛する会の市川さんの進行で、塩谷町の見形町長、矢板市の齋藤市長、日光市の粉川市長の挨拶があり、続いて抽選会も開催され、参加者の皆さんとともに、今シーズンの幕開けを祝い、山の安全を願いました。
下山後は参加者に配られた地域通貨で、バリアフリー鉄道農園「風だより」さんが用意してくださった新鮮で濃厚なミルク、ババロアとコーヒーゼリーをいただきました。
こうしてこの高原山を愛してやまない人たちによって、これからも高原山が美しくあり続け、そして郷土の山として幾世代に渡って愛され続けることを願います。
文・写真撮影投稿:手塚友恵(全国山の日協議会事務局長)
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