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山の日レポート

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通信員レポート

金華山震災復興支援「宝島プロジェクト」について ♯2

2023.05.11

全国山の日協議会

グリーンレジリエンス

2011年3月11日の東日本大震災で、太平洋側沿岸部は言葉を失うほどの被害の爪痕を残しました。
金華山に至るまでの道路や、港、そして金華山の登山道やクライミングエリアに向かうアプローチも言わずもがなです。

「崩れた登山道をなおすのは、自然保護に反する」
「登山道をなおしたい?金華山には復興計画も予算もない!」

震災直後は生活をもとに戻すことも大変な時期でしたので、
登山道整備に至るまでも思った以上に難関がありました。

しかし、そんな障害があったからこそ、
自然保護の本質とはなんだろう、
復興というのは誰かがやってくれるわけではなく
自分たちでやらなければいけないのだと考える時間を与えてもらいました。

ナラ枯れ

やっと登山道整備ができるようになったころ、金華山でナラ枯れを見つけました。

2016年 ナラ枯れの特徴であるフラスを発見。フラスとは木屑とカシナガの排泄物が混ざったもの。

活動をシフトチェンジ

山の景色の中に集団枯死したナラ枯れの被害木を皆さまもご覧になったことがあると思います。

震災以後、登山道の流失で、いくども泥だらけになって土石を撤去したり土嚢を積んだりを繰り返していた時期でしたので、なんとかナラ枯れをくいとめなければ、木の根が抑えてくれていた土壌もまた登山道とともに流されてしまうのでないか。
なんとかしなければ、と活動をシフトチェンジするキッカケとなりました。

カシノナガキクイムシの捕虫器 カシナガトラップ

専門家の方にナラ枯れの防除のご指導をいただき、ナラ枯れの要因であるカシノナガキクイムシを12,134頭捕獲しました。

京都府林業センター小林正秀氏にナラ枯れの対策を教わる

その後も観察を続けておりますが、ナラ枯れは増えていないようです。

5m m程度のカシノナガキクイムシの成虫を他の虫と選別し、捕獲数を確認した

自然保全に大きなウエイト

わたしたたちの活動は、いつのまにか自然保全に大きなウエイトを占めるようになっていました。
グリーンレジリエンスとは、自然資本を活用しながらのしなやかに防災・減災の課題に対応していくことです。
そしてこれからの活動においても、グリーンレジリエンスは大事なキーワードとなりました。

カシナガトラップを回収後の荷下げ作業

文・写真提供:むらかみみちこさん

特定非営利活動法人ファーストアッセントジャパンのむらかみみちこさんから、活動報告が届きましたのでご紹介します。
ファーストアッセントジャパンは宮城県金華山でのフリークライミングを通して、震災復興活動をしています。

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