山の日レポート
私の山の日
蔵王山行後半 熊野岳山頂
2022.08.25
パラリンピック(アテネ大会)マラソン金メダリストの高橋夫妻(勇市様、嘉子様)が、山の日全国大会前日8月10日に蔵王登山を行いました。後半をお届けします。
熊野岳山頂に足を向けるが、風が強くなりガスがでてくる。しかし頂上踏破は登山の醍醐味、進むしかない。登った先に避難小屋が見え、その裏に山頂の印を発見「やったー!」
周囲の人に、先ほど小林綾子さんが通ったと聞き「ニアミス、残念」。
少し進むと、小ぶりのお地蔵さま(ような像???)があり、賽銭箱はないがお皿にたくさんの小銭が入っている。500円玉もある。「不届きものが盗まないか」なんて杞憂?
次は、ゴールでロープウェイ乗り場のある地蔵岳。
男坂を選択して下るが、何故だか人がいない。ガスは晴れないし心細くなる。熊除けにTさんが笛を吹いてくれる。これで熊はこないと信じ足を進める。そのうち、風がたまに暖かくなる。温泉の印がある。その湯気なのだろうか?天気の変化にうろたえたり感動したりしているうちにワサ小屋跡地に。
突然、Tさんが「怖!」の悲鳴。なんと山姥の像だ。恐ろしい顔をしている。案内板によると参拝者の面倒をみていた婆様で、ちぎれていた首を付け直した像らしい。そう言えば首に跡が、なお怖い。が守ってもらうよう主人と一緒に拝んで記念撮影。Tさんは画像に残したくないらしく拒む。
そこからさらに下山、そのうちガスが晴れてロープウェイ乗り場が視界に現れる。
ゴールはもうすぐだ。
足取りは軽くなり大きなお地蔵さまに到着。無事であることに感謝しお賽銭を納める。
簡単なお昼を食べて、ロープウェイに乗車。下山中の光景は枯れ木が密集している。「これが冬に樹氷になるのかしら?」
帰りのバスは1時間に1本。待ち時間を利用して蔵王温泉の足湯につかる。共同浴場はたった200円、もう少し時間があれば入浴したのに、残念!
翌日の山の日のセレモニーで「枯れ木が、オオシラビソの虫に侵された姿」と知る。温暖化の影響を目の当たりにしていたのだ。心が痛むが、それが現実。「山を想い、山を愛し、山と生きる」山に未熟な私だが、未来に繋げる使命感を持った。
Tさんにヤマップという便利なアプリを教えてもらった。とても便利で無料だ。たくさんの山を経験している人の話はおもしろく、奥深く、自然への畏敬の念を感じる。そんな人たちに少しずつでよいので近づきたい。次回は、どこの山に登ろうか。
次の日8月11日には、山形市駅前で開催の第6回「山の日」全国大会に参加されました。
※全国山の日協議会は、障がい者スポーツ支援等、誰もが山や自然に親しむ機会を支援していきます。
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