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山の日レポート

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通信員レポート

「一人の想いから始まる山 ― 岐阜・里山をつなぐ人々」第5話:吉田誠さんが描くトレイルランニングの未来

2026.07.02

全国山の日協議会

本稿は、岐阜県の塩原将さんよりご提供いただいた原稿を基に
山の日協議会で編集を行なったものです。
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 続いてのご紹介は、プレ大会開催会から美濃國山城トレイルを支えていてくれている岐阜トレイル連合の代表の吉田誠さんになります。

~トレイルランニングを通じて里山と地域の活性化~

 吉田さんは今年で開催10周年となる各務原アルプスでの大会「ふどうの森トレイルラン」を立ち上げ、また今年3月に美濃國山城トレイルにて各務原アルプスをメインとして開催されたプレ大会「美濃國山城トレイル乱KAKAMU」のコースディレクターとして大会コースを考案し、実際に選手としても走り、大会を大いに盛り上げていらっしゃいました。また、美濃國山城トレイルの後方支援と、トレイルランニングに興味をもっていただける方々を増やすために、大会開催や試走会イベントだけでなく、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「吉田誠のマコトにお騒がせしております」を開設し、多くのリスナーを楽しませています。

吉田さんのラジオ番組

 そんな吉田さんですが、自身が走る事に目覚めたきっかけは、30代の頃に健康維持を目的としてランニングを始めたことでした。ランニングで走れるようになりマラソンの大会で実績が出るようになった頃、山道(トレイル)を走る競技に出会いました。自身が山を走るようになって「なんて面白い競技なのだろう」と感じ、すぐにトレイルランニングに打ち込むようになりました。ある程度走れるようになった頃、初めてトレイルランニングの大会に参加をしましたが、自身が思っていた以上に順位が低かったそうです。トレイルランニングで結果を出すために、マラソンではサブ3(ゴールタイムが3時間を下回る事)を目指し、同時に地元の各務原アルプスの山々で走力のある仲間を集めてミニレースを開催するなど本格的なトレーニングを始めました。その結果、マラソンでは見事にサブ3を達成し、トレイルランニングの大会でも結果を出せるようになりました。

吉田誠さん

 そんな仲間内での活動に、地元を盛り上げる一環として市長や自治会が興味を持ち始め、ミニレースの見学を行うようになりました。そして山での競技に興味をもって頂けるようになり、「登山道等の整備活動を行い、大会を本格的なものにしてみないか」と相談を受けました。この相談を承諾し、大会用のコースや獲得標高などを改めて検討。自身発の大会である「ふどうの森トレイルラン」を開催することとなったそうです。

 私も、吉田さんが考案した各務原アルプスを舞台とする美濃國山城トレイル乱「KAKAMU」や「ふどうの森トレイルラン」の大会コースを走りましたが、各務原アルプスを競技としてだけではなく、岩稜帯の性質や山の景観、連山ならではの特性など、各務原アルプスが持つ魅力を最大限に生かしたすごく素敵なコースでした。

 各務原アルプスは岐阜県の各務原市、関市、坂祝町にまたがる約30座の山頂(ピーク)で構成される連山です。登山口はもちろんのこと、ルートバリエーションも複雑と思うくらい豊富で、多くの登山者で終日にぎわいを見せる人気の山々です。そのため、大会コースを考えるとなると、数多くあるルートを見極めながら構成して行くのかと思いきや、吉田さんは走行距離や獲得標高を測るための時計などを身に着けず、自身の肌感覚で大まかなルートを構成し、その後パソコンなどでデータを解析していたそうです。そして距離が足りなければこの辺りを加え、獲得標高が足りなければここを下り、この辺りを登らせれば大丈夫というようにコースを構成し、大会コースを作成したとのことでした。この話を聞いて、各務原アルプスを完全に熟知し、相当練習を重ねて走っていたのだろうと言うことが垣間見えました。

~トレイルランニングを残して行く為に~

 今回のプレ大会の大成功と、来年の100mileや今後のトレイルランニング活動について吉田さんは、トレイルランニングの認知度をもっと上げるために、地元地域で開催される大会の実行委員会の団結と情報の共有化を図り、トレイルランニング競技者にもっと色々な大会の認知度をアップさせて行きたいという事と、美濃國山城トレイルの事業としてトレイルランニング大会運営の黒字化を図って行きたい。その意図としては地元開催の大会を本格的に確立し、後世に残して行くための運用資金や、里山の保全活動費の確保を目指して行きたいとのことでした。

Team Trail Journeyで挑んだ山城GT100完走記念

 私が吉田さんに初めてお会いしたのは、磯野さんの西濃開拓のイベントでした。イベント内において、常に参加者の笑いの中心に吉田さんの姿がありました。吉田さんはイベントに初めて参加された方やリピーターを含め多くの方々とのコミュニケーションを大切にし、イベント中に一人で退屈しているような方が出ないようにご配慮されておりました。また、試走会や大会等では自身も最後尾からスタートをして、走りながらできるだけ多くの参加者とコミュニケーションを交わしつつ上位に結果を残すと言った凄い方でした。私もトレイルランニングの一競技者として吉田さんに走り方やトレーニング方法などのご相談をさせていただき、たくさんのアドバイスをいただいております。

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