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白山のはずが文殊山へ。土砂降りの「知恵の山」でツルツル修行
2026.05.20
皆様、こんにちは、山の日アンバサダーの高橋勇市です。
2025年8月10日。
この日、私の心は標高2,702mの「白山」の頂にありました。
しかし、現実は非情事態です。
窓の外は見事なまでの土砂降り。
「これは白山が『今日は来るな』と言っている」と瞬時に察した我々は、予定を変更。
福井県鯖江市と福井市の境にある、知恵の神様・文殊山(366メートル)へ向かうことにしました。

この文殊山、『日本百名山』の著者として名高い深田久弥氏が、学生時代の休み時間に毎日登っていたという、もはや「休み時間の概念が壊れるレベル」の伝説が残る山です。
「文豪がそこまでハマった山なら、登らぬわけにはいかない。」
雨で気合を削がれるどころか、逆に知的好奇心(と少しの意地)を燃やして、大村コースからハイキングを開始することにしました。
登山口の楞厳寺(りょうごんじ)で身支度を整え、いざ入山。
晴れていれば何てことない七曲(ななまがり)分岐点までの道ですが、今日は様子が違います。路面は雨で絶好調に「ツルツル」。
もはやハイキングというより、氷上のフィギュアスケート状態。
ガイドさんにしっかり(というか必死に)捕まって、一歩ずつ確実に足を運んでいきました。

そして雨カッパの中はというと?
外からの雨と、内からの汗による「ダブル土砂降り」。
山頂の「文殊山本堂」に着く頃には、体が冷え切って「知恵」を授かる前に「悟り」を開きそうでした。

山頂には、泰澄大師による文殊菩薩が祀られており、深田久弥氏の落書きも残っているとか(文豪、意外とヤンチャですね)。

また、少し下った展望台からは鯖江市の街並みや新幹線が見えるはずなのですが安定のホワイトアウト。 雲のせいで何も見えないそうです。
そこで見つけたのが、なぜか掲示されている「新幹線の時刻表」。
最初は「山の上で乗り遅れを心配してくれるなんて、なんてお節介な。」と思いましたが、実はこれ、「ここから新幹線が見える時刻」を記した超親切仕様だそうですがその気配りの深さに一同感動しました。
下山はさらに慎重に、ペンギン歩きでゆっくりと歩きました。
頼もしいガイドの皆さんに支えられ、なんとか無事に生還することができました。
福井のガイドの皆様、本当にありがとうございました。
今回の雨中登山で知恵がついたはずの私が出した結論は。
「次は絶対、晴れた日に登る。」

次回は、リュックに重い缶ビールを忍ばせ、山頂で「甘納豆」と「干し小魚」と「へしこ」をつまみに乾杯したいと思います。
文殊さん、その時まで「知恵」の貸し出し、よろしくお願いしますね。


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