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山の日レポート

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通信員レポート

松本大学信州山学マイスター養成プログラムキックオフシンポジウム「山岳を学ぶ」が開催されました

2025.06.02

全国山の日協議会

松本大学副学長 木藤伸夫さんよりレポートです

松本大学において2025年度から開講する「信州山学マイスター養成プログラム」に先立ち、5月24日の松本大学同窓会総会後に同会員、松本大学教職員を対象とした、松本大学信州山学マイスター養成プログラムキックオフシンポジウム「山岳を学ぶ」が開催されました。松本地域を象徴する言葉として「三ガク」という言葉が定着しています。三ガクとは漢字で「岳」「楽」「学」を当て、それぞれ北アルプスに代表される「山岳」、セイジ・オザワ松本フェスティバルに代表される「音楽」、地域に存在する複数の「大学」に由来しています。その自然に恵まれた地域の特徴を活かし、自然環境、観光、健康・スポーツ、文化、防災、交通、産業など多様な視点から信州の「山岳」を理解することを目的に本プログラムを開講します。信州の地域の特色と魅力を再認識し、将来への展望を考える機会となることを目標として、日本山岳ガイド協会および全国山の日協議会理事の手塚友恵氏にコーディネートを依頼し、いずれも秩父宮記念山学賞を受賞された信州大学理学部特任教授原山智氏、中村浩志国際鳥類研究所中山浩志氏にも参加していただきます。松本大学からは観光ホスピタリティ学科入江さやか、スポーツ健康学科吉田陽平が参加します。

外部講師の紹介

キックオフシンポジウムは手塚氏の司会で進められ、先ず手塚氏から通学途中で見た道路のたどり着く先に興味をもち、自転車で旅するようになった少年時代のお話がありました。その後自転車でのアメリカ旅行を経て山登りに夢中になり、山岳ガイドとして活躍されるまでの経験が紹介されました。原山氏は、地質学や岩石学を学び工業技術院で地質図の作成に関わった経験や、学生に道なき道を歩くことを経験させた信州大学での教育経験などをお話しされました。中村氏はカワラヒワの研究から鳥の研究が始まったこと、その後雷鳥の調査に関りカッコウの托卵へと研究を広げ、再び雷鳥の研究に戻った経緯、現在の雷鳥保護活動についてのお話がありました。3人のパネリストから報告されたこれまでの経験や活動の概要は、その充実した内容からこれから始まる信州山学マイスター養成プログラムへの期待をいやがうえにも膨らませるものとなりました。

一般公開プログラム

一般に公開される本プログラムは、2025年8月22日から毎週金曜日、15:00~16:30に公開講座として5回にわたって開講されます。講座の内容等の詳細は松本大学ホームページで確認できますので、是非ご覧いただければと思います。今年度は公開講座という形式による5回の講座になりますが、今後より多くの講師の方にお願いして講座を充実させ、「履修証明プログラム」、あるいは学位プログラムへ発展させていきたいと考えています。また、フィールドへ出ての講座や、オンデマンドでの開講などの可能性についても検討を続けていきます。

PDF:松本大学の信州山学マイスター養成プログラム


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