山の日レポート
通信員レポート
「たかはら里山の集い-将来こうなってほしい里山のくらしと自然」開催しました
2024.11.29
「たかはら里山の集い」が2024年11月17日(日)、塩谷町及びロペ倶楽部、くまの木里山応援団、矢板市による包括連携協定の一環で、くまの木里山応援団が整備しているロペ倶楽部の里山を会場に開催され(主催 くまの木里山応援団、ロペ倶楽部、塩谷町、後援 全国山の日協議会・高原山を愛する会)、38名が参加しました。
市川団長から里山の取り巻く状況を概説後、今後はロペ倶楽部の里山に隣接する共有林の手入れを実施していく意欲を示しました。
東京大学大学院新領域創成科学研究科の寺田徹准教授は「眺める里山から使う里山へ」ということで、家庭や地域での資源活用をより進めることで、地域の風土や独自の景観というものが形成されることを示唆しました。
西粟倉村の白籏佳三主任は再エネでエネルギー自給率を100%にということで、小水力発電をベースに木質バイオマス、ヒートポンプ、太陽光発電を実践し、木質バイオマス利用のためには、地域性+優位性+実現性+継続性が必要であることを示しました。
森の仲間たちの森大顕代表取締役は、木質バイオマスは「まちづくり」であり、地域全体にかかわり、主体があり、人々が幸せになること、経営的な視点、事業のリスクが適切であることが重要であることを概説されました。
アップサイクルの瀧井和篤事務局長は現在の服の素材はほとんどが海外産であることから、奈良時代から和紙から糸をつくる文化があったことに着目し、針葉樹材から糸を作り、昨年製品化をしたことを紹介し、今後展開していきたい意向を示されました。
その後、木製食器や桶、カラーレーザー技術などの展示紹介やコナラの植樹体験などが行われ、里山を満喫した1日となりました。
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