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東北の山を眺める/まずは鳥海山・その3
2024.06.28
みちのくの山野草探報者「モウズイカ」さんからの「東北の山を眺める」シリーズ3回目です。
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今回は秋田県の各所から見た「鳥海山の姿」を紹介します。
鳥海山は秋田県では、西側は「にかほ平野」からいきなり聳えていますが、
北側や東側は「出羽丘陵」の上にかぶさったように聳えています。
北側から望むと・・・
先の写真は、由利本荘市の北部(マップではA)から見たものですが、
庄内地方から見た鳥海山とは反対で、左側に鳥海山本体が高く聳え、右に扇子森など西鳥海山が低く連なる構成になっています。
遠く秋田市から見てもほぼ同じです。
由利本荘市を南東に進み、矢島町を過ぎるあたりから鳥海山は、北東に開いた爆裂火口が隠れ富士山に似たような姿になります。
次の鳥海山は旧鳥海町猿倉(マップではB)から眺めたもので、秋田県南部の横手盆地から眺める鳥海山は、概ねこの形です。
由利本荘市を更に奥地に進み、百宅(ももやけ)(マップではC)まで行くと、鳥海山の形は更に端正な富士山型となりますが、残念なことに前山に阻まれ、裾野は見えません。
田植え時期は巨大な赤ん坊が寝ているような雪形が現れます。
秋田では「ねんねこぼぼこ」と呼ぶ人も居ますが、わかりますでしょうか。
鳥海山の北麓、谷地沢から桃野にかけての道路(グリーンライン)(マップではD)の直線区間から見る鳥海山も人気が有ります。
この鳥海山は秋田市から見た姿とほぼ同じ形です。
次の鳥海山は更に西に進み、にかほ市上坂(マップではE)から見たものです。
ここは標高390mと高所ですが、水田になっており、シーズンには逆さ鳥海が見られます。
なお既にお気づきかもしれませんが、ここからは有名なパンダの雪形が見えます。
鳥海山の雪形については、次の拙ブログ「水田鳥海とねんねこぼぼこ(2023年6月1日)」をご参照ください。
鳥海山は山麓の平地だけでなく、山の上から眺めても美しいもので、八塩山(713m)(マップではF)からは、
距離も近く、その眺めは迫力があります。
春の残雪姿はもちろんですが、秋の紅葉時期以降、新雪をまとった姿も素晴らしいものです。
横手市の保呂羽山(438m)(マップではG)は距離が少し離れていますが、ここから眺める姿、特に「春の山容」は
とても素晴らしいものです。
秋田県民歌(作詞:倉田嗣、作曲:成田為三)の冒頭に謳われる「秀麗無比なる鳥海山」とはこの姿ではないかと
私は勝手に思っています。
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