山の日レポート
通信員レポート「おきなわ」
第7回「山の日」全国大会実行委員会 会長 沖縄県知事 玉城デニー様の主催者挨拶
2023.08.21
皆様おはようございます。
本日は、ようこそお越しくださいました。
主催者を代表しまして一言ご挨拶を申し上げます。
先ほど、開会宣言を賜りました超党派「山の日」議員連盟の務台俊介様及び国定環境大臣政務官をはじめとする各省庁の方々並びに全国山の日協議会の方々のお力添えを頂き、本日、ここに県内外から多数の招待者をお招きして、第7回「山の日」全国大会おきなわ2023を盛大に開催できることを心から御礼を申し上げます。
本大会は、国民の祝日である「山の日」の制定の趣旨の浸透を図るため、これまで名立たる名峰を持つ山岳県で開催されてまいりました。
沖縄県には最も高い山でも525mと高い山は有りませんが、亜熱帯の動植物が数多く生息する生物多様性豊かな森林を有しており、そして、この森林が河川を通じて海へとつながり、世界に誇るサンゴ礁の海を育んでいるのが、沖縄の山の特徴です。
とりわけ、開催地となります沖縄島北部及び西表島は、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコをはじめ、固有種が、数多く生息する生物多様性に富んだ地域として、その価値が学術的かつ国際的に認められ、令和3年7月に我が国で5番目の世界自然遺産に登録をされました。
沖縄島北部に広がるやんばるの森は、地域の人々に守り育てられ、私たちの生活に様々なめぐみをもたらしてきました。
かつて、琉球王国の政治、文化の中心であった首里城は、やんばるの森からもたらされた木材で建築されてきました。この度の令和の復元においても、やんばるの木材を活用しているところです。
一方、西表島はマングローブ林をはじめとする亜熱帯の原生林やサンゴ礁に囲まれた豊かな自然環境を有しており、島の人々は自然と共生しながら生活を営み、祭りや芸能など独自の文化を継承してきました。
本大会では、多くの方々に、この生物多様性に優れた亜熱帯の山の魅力を体解して頂くとともに山と地域との関りを知って頂くため、地元ガイドの案内によるトレイルウォークを実施しているところです。
また、大会の開催を記念して、沖縄の低い山の魅力を紹介した「おきなわ百低山」ガイドブックを作成し、本日の参加者にも配布を致しました。是非、この機会に自然豊かな沖縄の山の魅力を知って頂き、機会を見つけて足を運んでいただきますと幸いです。
結びに、本大会の開催にご尽力を頂きました関係者の皆様方に心から感謝申し上げますと共に本日ご参集の皆様方のご多幸とご健勝並びに美しい日本の山々が将来世代へ継承されていく事を祈念しまして挨拶とします。
よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
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