山の日レポート
通信員レポート
西別岳とタンポポ協力隊:その1
2023.06.26
北海道の泉知明さんから、標茶山岳会、タンポポ協力隊の皆さんによる、西別岳登山道整備、外来植物駆除の活動報告です。
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北海道標茶町にある西別岳に登山と外来植物である西洋タンポポ駆除の協力を行ってきました。
西別岳は、北海道百名山の一つです。西別岳は標高799mですが、季節にあった高山植物を楽しむことができます。西別岳の南は、雄大な大自然の北海道というよりも、開発された牧草地と開発された針葉樹林地帯です。厳しい北海道の自然野中で先祖の代から苦労して開発した広大な景色を望むことができます。それ以外の方角からは、摩周岳、摩周湖、斜里岳、遠くに雌阿寒岳、雄阿寒岳、羅臼岳を望むことができ絶景です。
高橋利助さんを中心に40年にも渡って登山道整備を行っており、その貢献により、西別岳途中にある山頂にリスケ山と名付けられています。リスケ山まで、利助さんがご尽力されたであろう整備されたガマン坂という直登を登る形となります。西別岳はそこから尾根を歩く形で進みます。
西別岳は笹が多く、1m程度の笹がひしめき合うような状態です。笹が繁殖することによって、日が入らず高山植物も育ちにくい環境になります。
登山道や高山植物が育つところは、笹刈りを行ってくださっています。当方、植林のボランティアを行っていますが、草刈り機で笹を刈るという重労働さを知っていますので、頭が下がる思いで登山を楽しんでいます。
そのガマン坂あたりから、笹刈りがされた登山道にちらほら公園でよくみかける西洋タンポポが咲いているのが目につきます。高山植物がみられる所や山頂付近の休憩スポットにも西洋タンポポが繁殖しています。
最初は一つの種から始まって、登山者の足や服、ザックについて山頂までいたったのか、風に飛んで根付いたのかはわかりませんが、、、
高山植物と場所を取り合うようにタンポポが咲く姿もみられます。
登山道入り口には、標茶山岳会のたんぽぽ駆除のご協力依頼の看板があります。
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