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山の日コラム

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事務局コラム

沖縄県の魅力 その1 〜全国大会開催に寄せて〜 今井通子

2023.06.15

全国山の日協議会

第7回「山の日」全国大会おきなわ2023の開催がいよいよ近づいてきましたね。
国民の祝日「山の日」の制定に尽力された今井通子(当会の評議員)さんから、沖縄での全国大会開催に当たっての想いを書き綴っていただきました。

1)2016年から国民の祝日に仲間入りした「山の日」

第1回「山の日」記念全国大会は長野県松本市及び上高地で開催されました。その後、第2回は栃木県那須町で、第3回は鳥取県米子市及び大山町で、第4回は山梨県甲府市で、第5回は大分県九重町・竹田市・別府市で、第6回は山形県山形市及び上山市蔵王地域で開催されてきました。(注1)
全国大会には毎年参加し、山と自然についての各地域の魅力、課題、展望などを学ぶ機会となっています。

(注1)出典 一般財団法人全国山の日協議会公式ホームページ

2)第7回目の大会は沖縄県で開催

第7回目となる本年の全国大会の開催地として選ばれたのは、沖縄県です。
沖縄県と言えば、「観光に行きたい都道府県ランキング2022」では北海道、京都府に次いで第3位の県(注2)ですし、標高の高い山はありませんが自然豊かな49の有人島を含む島数691島もある県(注3)ですから、ピンポイントで開催地を選定するのは、他の都道府県と比べると難しかったのではと推察していました。
折よく2021年7月26日に、沖縄本島の北部(国頭村、大宜味村、東村)及び八重山諸島の西表島(竹富町)が、鹿児島県の奄美大島、徳之島と共に、“きわめて貴重な生物や生態系を有しており、世界自然遺産として相応しい地域であるとして世界遺産委員会によって世界自然遺産に登録されましたから、全国大会の開催は、登録記念も兼ね、上記中の沖縄県部で行う事で人々に納得されると共に、マリンリゾートだけではない沖縄の魅力を発信する機会にもなるでしょう。

(注2)出典 出版社ダイヤモンド社
(注3)出典 日本の島の数(国土地理院)

沖縄の島、飛行機の窓から

3)全国大会のプログラム

8月10日木曜日に国頭村・竹富町で行われるトレイルウォーク、そして11日金曜日・山の日祝日に行われる大宜味村での記念式典や、東村で行われる歓迎フェスティバルをはじめとした第7回「山の日」全国大会おきなわ2023の各イベントは、「山の日」の制定趣旨である「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを国民の皆さんに広報する日として、沖縄の豊かな自然の魅力を背景に、他の都道府県に負けず劣らずの有要な日々になる事が期待出来ると思います。

大会イベント開催地 やんばるの雄大な森と空

4)最近の私の沖縄自然体験

実は私は、長く生きているので、沖縄県の主な島々で登山やラフティング、カヌー、カヤック、パラグライダー等々自然を楽しんで来ましたが、今年の3月、3年間現地と連絡を取っていた結果、安全と判断し、与那国島へも行き、島内一周や中央部の山々を登る等々に加え、「日本最西端」及び「日本最後の夕日が見られる丘」で、台湾の奥に沈む夕日をはじめて眺めて来ました。

水平線ではなく地平線(台湾)に沈む夕日  与那国島

那覇に戻ってからは、首里城の「見学の出来る復元工事」に、今しか見られない「見せる工法」のある事を知りました。

2010年の首里城公園 (現在ほ見学の出来る復元工事が進行しています)

市内のそこここにある石垣や階段がサンゴ礁で出来ている事は知っていましたが、おきなわワールド文化王国・玉泉洞へ行き、見上げる鍾乳石や氷柱石の多さに比べ、洞内の底部には雄桶川の支流と思われる地下30mを流れる川があるためか石筍及び脊柱が少なく、諸外国で見てきた鍾乳洞とは一味違い、これもサンゴ礁が造った巨大な地下空間のなせる業かと思いましたし、一方で、この鍾乳洞の空間の上にある那覇の地上世界もまた、他に類を見ない沖縄ならではの島の特徴だと思いました。

市内の地下に広がる鍾乳洞 玉泉洞

5)沖縄の食文化

特徴と言えば、他所とは大きく違う沖縄ならではの食文化があります。
本島から太平洋側に突き出ている4島の先端、伊計島まで往復し、途中の島で買った“ぬちまーすちんすこう”がおいしかったです。
黒砂糖や琉球伝統銘菓ちんすこうは沖縄へ行く度にいつも買って帰りますが、知り合いには「香りが引き立つから沖縄の一味唐辛子はお取り寄せしている」という人もいるくらい、他の都道府県とは違う食文化も魅力です。


沖縄には全国レベルで魅力ある場所もあります。その話は次回に譲ります。

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