山の日レポート
通信員レポート
金華山震災復興支援「宝島プロジェクト」について ♯3
2023.05.29
“宝島”の愛称からもわかる通り、金華山にはボルダリングやトラッドクライミングに適した岩が島内5、6エリアほど点在しています。
レジェンドクライマー平山ユージさんが金華山に開拓に来てくださり、その時のドキュメンタリー番組が制作され、金華山は日本のクライマーの皆さまに大きく知られるようになりました。
その後、イギリスやフランスのワールドクラスクライマーのKINKASANでの開拓の様子がYouTubeで公開され、KINKASANは広く世界に知らせるクライミングエリアとなりました。
本当に多くのクライマーの方やボランティアの方々が震災復興中の不便な”宝島”にきていただいたこと、あらためて感謝申し上げます。
金華山が世界的なクライミングエリアとして認知され、地元の方々が喜んでくださったこと、金華山の美しさを皆さまと再確認できたことは私たちの活動においてとても嬉しいことでした。
東日本大震災から12年が経ちました。
金華山への船はクライミングやトレッキングができる時間を確保できる定期船の就航はまだにないため、一艘3万円のチャーター船で活動を続けています。
港には自動販売機もありません。
登山道は宮城県がしっかりとなおしてくれたルートもありますが、クライミングエリアに向かうアプローチは震災直後より崩れてしまっています。
10年前に観光振興をかかげ活動を開始しました。
10年前に思っていた”今”はもう少し違う未来を描いていました。
「三年お参りすれば一生お金に困らせまい」
島全体が1300年の歴史ある金華山黄金山神社の神域である金華山。
俗世との隔たりはこの島らしさなのかもしれません。
金華山震災復興支援「宝島プロジェクト」はまだ道半ばなのです。
これからも皆さまと
地元の方にとっても、
クライマーにとっても、
宝島でありますように
これからも活動を続けてまいります。
特定非営利活動法人ファーストアッセントジャパンのむらかみみちこさんから、活動報告が届きましたのでご紹介します。
ファーストアッセントジャパンは宮城県金華山でのフリークライミングを通して、震災復興活動をしています。
また、5月から山岳域の環境DNAをもちいたモニタリングがはじまりました。
クライマーと生態学者が連携し全国90地点の環境DNA調査を実施
―「山の人×科学者」で山岳域の健康状態 を見守るプロジェクトの始動―
東北大学からのプレスリリースもご覧ください。
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