山の日レポート
自然がライフワーク
金華山震災復興支援「宝島プロジェクト」について ♯1
2023.04.11
花崗岩からなる金華山には2004年ころからボルダラーたちがエリア開拓を行っていました。
そして、クライミングに適した岩が、まるで宝のようにたくさんあるこの島のことを通称【宝島】と呼び親しんできました。
東日本大震災の震源地に一番近い島 金華山。その被害は甚大でした。
震災後、金華山への来島者は、震災前の5パーセントまで落ち込んでいましたが、金華山の魅力的な岩を紹介したら きっとクライマーが来てくれるに違いない!
2013年クライマー仲間とNPOを立上げ、クライミングやハイキングなどアウトドアアクティビティによる観光振興を目的とした金華山震災復興支援「宝島プロジェクト」をはじめました。
活動をはじめた直後は島内の被害状況もわからない状態でした。
島のすべての登山道の踏査からはじめ、崩れた登山道の復旧作業などできることから少しずつ、宝島の復興を目指しました。
地元の方にとっても、クライマーにとっても、宝島でありますように。
そんな呼びかけに全国から多くのクライマーやボランティアが集まり作業が進めることができました。
特定非営利活動法人ファーストアッセントジャパンのむらかみみちこさんから、活動報告が届きましたのでご紹介します。
ファーストアッセントジャパンは宮城県金華山でのフリークライミングを通して、震災復興活動をしています。
■むらかみみちこさん紹介
特定非営利活動法人 FIRST ASCENT JAPAN. 理事長
ボルダリングパークやくらい WALL 統括責任者
宮城県気仙沼市出身
大学在学中に山登りをはじめる。
その後クライミングに熱中し、アメリカのヨセミテ国立公園 ElCapitan「The Nose」等を制覇
2011年東日本大震災をきっかけにNPOを設立
宮城県石巻市にて金華山震災復興支援「宝島プロジェクト」を立上げ、金華山のクライミングに適した花崗岩に着目し、その美しいロケーションとともにクライミングシーンを世界に発信、「KINKASAN」として知られるところになった
宮城県山岳連盟会長
山の日協議会会員
RELATED
関連記事など