山の日コラム
事務局コラム
四ツ谷だより#07Mod. 事務局紹介編
2022.04.06
祝日「山の日」の制定を推進する団体の会議に出席したのが2011年6月でした。これが最初の「山の日」との係わりだと記憶しています。制定の機運を醸成するための広報資材の制作に関する会議でした。
その後、2015年の3月に開催された第1回全国「山の日」フォーラムの準備に係わることとなって、翌2016年のこの法人の設立準備へと続きました。以来、毎日が「山の日」になりました。
事務局について、以前東京は四谷にあることの紹介がありましたが、この事務局で働いています。
入口から見て正面、大きなPCモニター画面の向こうが私のデスクです。
自然とか動植物とか、そういうものに接することがとても好きな子どもでした。
通っていた小学校には、高尾山の奥にある景信山という山に1年生から6年生までが6つのコースに分かれて登る「景信山集中登山の日」という行事がありました。児童の自主性の尊重や自然体験教育に熱心な学校だったようです。
あともうひとつ、通学時の電車の車窓から、踏切を通るたびに線路と交差する道路がどこにつながってどこに行けるんだろう?と子供心に思ったり、冬になると駅のホームから真っ白い富士山が見えたんですね、あの山の向こうにはいったいどんな世界があるんだろう?なんて、心を躍らせていました。ちょっと変わった子だったのかもしれません。
そんな私に、父は地球儀と自転車を買い与えてくれました。中学生になると寝袋を買い与えてくれました。自分の中に野生の世界が広がりました。母には心配を掛けたことでしょう。
こうした少年時代に得た「山や自然に親しむ機会」が、その後の私に少なからぬ影響を与えているのかなという気がしています。
先日Googleで「自然」という二文字を検索しましたら、わずか0.52秒で43億9千万件ヒットしました。でもとてもそのすべてを閲覧することなんてできませんよね。仮に出来たとしてもそれでも「自然」の理解には至らない。大切なのは実体験だと思います。
だから、子供たちにはリアルな自然体験を通して、好き、嫌い、良い、悪い、高揚感といった大脳辺縁系が反応する体験をたくさんしてもらえるような社会にしていきたくて、「山の日」の趣旨がわかりやすい言葉で浸透いくことでそんな社会の醸成につながっていけばいいなと思っています。自然の豊かさ故に自然災害も多発するこの国では、幼少時からの自然体験は防災や減災にもきっと役立つでしょう。
国民の祝日「山の日」の制定趣旨は「山に親しむ機会を得て 山の恩恵に感謝する」です。この趣旨が広く国民の皆さんに浸透し、「毎日が山の日」になりますよう願っています。
盆栽とか土いじりとか好きです。父から譲り受けた大きな鉢に土を盛って、水やりしかしない管理です。そこに勝手に生えてきた苔や草や木、それらに寄って来る鳥や昆虫を見て楽しんでいます。ほったらかしです。一昨年、なぜかネジバナが突然に芽を出して開花し、ほったらかしランドが賑やかになりました。
子育てもこれと同じでした。作家の野田知佑さんが何かの本で書かれていました。「何をしてもいい。何もしなくてもいい。自分のことは自分でやれ」と。
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