山の日レポート
通信員レポート
立山信仰の世界へようこそ!【Editor's Note】 「立山信仰」を通して見えてきたもの
2026.08.25

木造閻魔王坐像(第6話)
2025年8月から「山の日」ホームページで掲載してきた「立山信仰」全12話が、7月27日、最終回を迎えました。
日本人は、古くから山とどのように関わってきたのか。
日本人の自然観や精神文化、さらには社会の成り立ちにも、山岳信仰・山岳宗教が深く関わっているのではないか。
そんな思いから、以前から「山の日」のホームページで山岳宗教を取り上げたいと考えていました。しかし、長い間糸口を見つけることができずにいました。
そのような中、元文化庁長官で全国山の日協議会評議員の青柳正規さん、前富山県知事の石井隆一さんとのご縁から、富山県立山博物館の高野靖彦館長をご紹介いただき、この連載が実現しました。

うば尊像(第9話)
12話を通じて、立山信仰について多くのことを学びました。
それ以上に私自身が気付かされたのは、日本の山、そして日本人と山との関わりについて、自分があまりにも知らなかったということでした。

立山曼荼羅:血の池地獄(第10話)
そして嬉しいことに、この「立山信仰」は、一つの記事シリーズで終わりませんでした。
清水克宏さんの「円空の冒険」へとつながり、さらに来月から掲載を予定している、香川県さぬき市へんろ資料館・片桐孝浩館長による「四国巡礼」へとつながってきました。
立山から円空へ、そして四国遍路へ。
一見、それぞれ異なるテーマのようですが、そこには山と信仰、自然と人間、日本人が長い時間をかけて育んできた文化という一本の流れがありました。
このシリーズを通じて見えてきたのは、立山だけではありませんでした。日本各地には、それぞれの地域の人々が山とともに育み、受け継いできた文化があるということです。
この先、出羽三山、高野山、富士山信仰といった広く知られた山岳文化だけでなく、日本各地に今も残る、地域と山との小さな関わりにも目を向けていきたいと思います。
山の神への祈り、祭りや神楽、山仕事や水、森とともに育まれてきた暮らしや地域の知恵――。そうした一つ一つを掘り起こし、記録し、日本国内だけでなく海外にも伝えていく。それも「山の日」が果たすことのできる役割の一つではないかと思っています。
皆さんの地域に伝わる、山と人との関わりを、ぜひお寄せください。
立山曼荼羅:玉殿窟の場面(第1話)
一年にわたりお付き合いいただいた高野館長、そして富山県[立山博物館]の皆さま、本当にありがとうございました。
全国山の日協議会理事長
梶 正彦
#立山信仰
#山岳信仰
#富山県立山博物館
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